自己認識の手法① 「原体験ジャーニー」
ワシじゃよ。
これまでの記事で何回も「自己認識について」語りました。
日本の学校教育は、いかに間違えないように答えるということに注力し、
自己認識の力を育てないまま毎年百万人以上の新成人が誕生します。
高度経済成長期の働き方をベースに教育が構成され、
実際の経済・働き方・賃金・生活・娯楽などと、
乖離が生じているように感じます。
音楽家を目指す人、音楽家として活動している人、
音楽業界で活動している人がもっと自分らしく夢をもって、
働く意義をもっと仕事に活かせるように、
自己認識の方法を書いていきたいと思います。
①原体験ジャーニー
今回はコチラの本を参考に、
原体験ジャーニーをご紹介します。
原体験とは、
あなたの人生や生き方を方向付けてきた、
小さい頃の強い感情体験のことです。
辞書の定義によると…
あなたがいまどんな仕事をしているとか、
今までどんな道を歩んできたとか、
それって自分がつかみ取ってきたものだったり、
偶然だったりとか色んな捉え方ができます。
しかしこの原体験ドリブンの考え方では、
あなたの過去に強烈な感情体験があって、
そのベースがずっと根強くあなたの中に残っていて、
無意識にあらゆる選択に影響を与えている。
という考え方です。
つまり、あなたの今いる場所は、
この原体験に導かれた結果である、
ということです。
原体験の例
ワシが定期的に通っている、個人経営の鍼灸院があります。
そこの先生は小さいころに父親がある病気になって、
病院に通ったものの治らず、どうしたものかと悩んでいたそうです。
そこで、東洋医療の先生の所に行ったら、
なんとあれだけ病院でも治せなかったものが、
すっかり良くなったそうです。
その様を子供ながらにとても心配していながら見ていたのでしょう。
苦しみや恐怖、そして安心を強く感じたのかもしれません。
小中高校に通っている間、
ずっと東洋医学の道を進もうと心に決めていたわけではないかもしれません。(部活は柔道部だったらしいです。)
しかし、いざ自分の将来を考えて選択肢を決める段階になった時、
この強烈な体験がずっと心に残っていた場合、
やはり大きく影響されるということがなんとなくわかると思います。
「自分にはそんな劇的な原体験なんてない」
という人もたくさんいるそうですが、
この本によると”原体験のない人はいない”そうです。
原体験がないという人は、まだ自覚していないだけで、
ワークを進めていけば、今の自分がいる場所に来るまでに、
必ず影響を受けている原体験があると書かれています。
原体験を知るメリット
原体験を知るメリットはいくつかあります。
特に言われるのが、
他者軸ではなく自分軸で取り組めるようになるということ。
自分の原体験をしっかり認識していると、
誰かに言われてやるのではなく、
主語が「自分」になります。
義務感ではなく、
ミッションやモチベーションを原動力に貢献したいと思えるようになる。
他にも、その場限りの自己分析とは違い、
自分の人生に永続的な効果をもたらしているものを自覚できること。
あとは原体験を自覚すれば、ブレない軸を知ることができて、
エネルギーを集中させられるとか、
自発的で熱量が高くなるので、協力者や拡散者が現れたり、
重要人物に引き合わせようとしてくれる人が増えるとか。
なんとなく生きているよりは、
自分のオリジナリティーをもっと活かすことができそうですよね。
ワシが思う一番のメリットは、
他人の原体験を知ることで、
その人の強みをもっと引き出せること。
そしてチームとしての戦力を爆上げできること。
みんながイヤイヤ働いたりせず、
他の人より頑張ったつもりがないのに結果が出るような、
効率が良くて楽しくて、チームや社会に貢献できる。
そんな楽しそうな働き方ができるようになる!
というメリットがあるんじゃないかなと思っています。
原体験を見つける方法
ここからは原体験を見つける方法を書いていきます。
3つの手順でワークを行っていきます。
①紙とペンを用意する
②5つの基本項目にざっくり答える
③深堀りをしていく
詳しいやり方については、
『原体験ドリブン』の著者
チカイケ秀夫さんのnoteを読んでください。
なんと本の内容をほとんどそのまま載せています!
ワシのnoteをスポポポーンと放り投げて、
是非、下記のワークに集中して取り組んでみてください!
まとめ
「この体験があったから、今の自分はこうなっているんだ!!」
という、つじつま合わせや正当化ではない、
「腹落ち感」「納得感」が出てくるまで深堀りできたでしょうか?
人間は根拠のないことに不安を覚える生き物です。
すべての「なぜ」という深掘りの質問に答えられるようになると、
自分の選択や価値観の根拠が分かります。
根拠が分かると一転、
不安ではなくポジティブに考えることができるようになるとのこと。
きっとあなたの音楽やコンテンツに、あなた独自の色が鮮やかに写るはず!是非周りの人にも薦めてみてくださいな!
ほなの!
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