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①なぜプロに習うべきか!?合理的な"先生の選び方"

先日AirPodsを洗濯してしまったワシじゃよ…

突然ですが、
「どのようにレッスンを受けたら、より上達しやすいか?」
と言及されている動画や記事をいくつか拝見しました。

音楽にしろゴルフにしろ、
大体共通のことが言われています。

・理解できるまでガンガン聞く
・具体的に聞く
・レッスンの記録をとる
・しっかり復習・予習してくる


どれも正しいです!しかし!
「もっと本質に近い考え方があるのでは!?」
と考えました。

また、先生を選ぶ基準として、
合理的な考え方にも言及していきます。


今回はレッスンをテーマに、
2つの記事に分けて書きます。


①なぜプロに習うべきか!?合理的な"先生の選び方"
(↑今回コチラ)


②準備で5割決まる!? 本質を見極めた効果的なレッスンの受け方


中学生や高校生の吹奏楽部員から音大受験生、
音大生、社会人、そして教える立場にいる方々にも、
初めて飲んだ炭酸飲料くらいの衝撃を与えられたら嬉しいです。(弱っ!)


なぜプロに習うべきか!?

自分で練習することは素晴らしい事です!
最近では楽譜やエチュードもネットで売られていて、
家にいてポチるだけで簡単に手に入りますし、
動画や記事を見ればヒントに溢れています。

これだけ情報があれば、わざわざレッスンを受ける必要ないかも?
こういう考え方が出来る人は優秀な人です。

だって、自分で情報を集めて、仮説検証を繰り返して、
自分の力で勝手に上手くなっちゃうんですから!

しかしそういう方ほど、
プロのレッスンを受けたら本当に化ける可能性も高い。

つまり、誰でもレッスンを受けた方が良い!ということですが、
では何のためにプロに習うべきなのでしょうか?

それは、
「基準を知ることができる」
からです。


基準を知ること

基準を知るとはどういうことか。

それは、
業界の最前線にいる方が持っている「尺度」と、
自分の持っている「尺度」の”ズレ”を認識できるということです。

この尺度は、いくら動画や記事を見ても分からないでしょう。
というのも、あなたの音を判断する客観的視点が無いからです。

・このくらいできれば及第点
・こういう考え方を持った方がいい
・目標と現在地のギャップ
・狙い通りに音を受け取ってもらえるか

という耳に頼るしかない細微な感覚の部分が、
すべて自己判断・自己満足で終わってしまいます。


独自の測量法と、業界の測量法が違うみたいな感覚です。
その建造物を作るのに効果的な測量法を用いないといけません。

例えば家を建てるのに”尺寸”や”メートル”を用いたら、
便利で合理的に建てられるところを、
自分オリジナルの長さを示す単位で取り組んでしまうようなものです。
(建築に関する知識はないので、適当に書いてますが…)

上記の例は目に見える”長さ”ですが、
音は目に見えないので余計に難しい。

だからお互いきちんと言語化して、
基準を聞いて伝えるというやり取りが必要になるのです。


冒頭でレッスンの受け方について書かれた記事や動画でよく言われている、
・理解できるまでガンガン聞く
・具体的に聞く
・レッスンの記録をとる
・しっかり復習・予習してくる
という例を挙げました。

これらも、すべて何のためかというと、
「基準を知る」ためです。


これは、演奏家としてプロになりたいという人だけでなく、
「いついつまでに娘の結婚式でこの曲を演奏したい」
「コンクールやオーディションに向けて成功確率を上げたい」
「気長にでもいいので、大好きな曲をじっくり取り組みたい」
「YouTubeで人様に聴かせられるような演奏レベルにしたい」

こういったすべての目標に対して、
どういう価値観・基準で取り組んでいけばいいのかが分かると、
目標までの道のりと進捗感が得られてモチベーションに繋がります。


習う人をどう見極めるか ~4つの基準~

自分より優れたものや熟達した技術を持っている方に
基準を聞くのはとても大切です。

では、どうやって習う人を見極めていくのがいいのでしょうか。

以下4つの順番で優先順位が高いものから書いていきます。
(※優先順位は個人的な見解です!)


①目標を達成している人(限りなく達成に近い人)
②その先生の「生徒や弟子」が結果を出している人
③本人が圧倒的な結果を出している人
④業界の権力を持っている人


それぞれについて解説していきます。


①自分が得たい目標を達成している人(限りなく達成に近い人)

先ほど「基準を知る」という話を書きましたが、
それは”すでに達成した人の基準”を知ることが一番です。

オーケストラ奏者になりたいのであれば、オーケストラ奏者に。
コンクールで金賞がほしいなら、金賞を受賞したことがある人に。
YouTuberになりたいのであれば、YouTuberに。

それぞれが達成してきた叡智と努力の結晶が、
基準や尺度としてその方たちの中に存在します。

それを聞き出して、コピーして、自分と統合していく。
再現性という観点ではこれが一番確率が高いと思います。


②その先生の「生徒や弟子」が結果を出している人

生徒や弟子の多くが結果を出している先生は、
教え方としての”結果を出しやすい基準”の精度が高い。

「これくらいまで出来るように持っていったら成果を得られるだろう」
という教え方や基準を確立しているんですね。

先生自身が結果を出しているという以上に、
教えている人の成果が出ていることが優先順位としては高いです。


③本人が圧倒的な結果を出している人

普通はこれを基準に選ぶべきなんじゃないかと思われたかもしれません。

確かに圧倒的な結果を出している人の価値観をコピーして、
愚直にその通りにやれば近い結果を得られるかもしれません、

しかし、
基準や価値観を聞き出すのが非常に難しいケースがあります。

本人が天才肌で、そこまで意識せずに感覚的に結果を出している場合、
そもそも有利に働いていた条件(才能・骨格・育ってきた環境など)を
コピーは出来ません。
また、基準や価値観を聞き出すテクニックなども必要になってきます。

例えば、長嶋茂雄選手などは
「スーッと来た球をガーンと打つんだよ!」
という打撃指導をしたという逸話があります。
面白いですが、これではよくわからない(笑)
(※本当はもっと論理的な指導もしていたということです。)


それでも海外の一流オーケストラ奏者などのマスタークラスなどは、
受けられるなら受けて損はないです。

たとえ自分の目標と違う成果を得ている方でも、
次元の違いといえるレベルの
自分の視点より何段階も上の価値観・基準で教えてもらえることは、
自分のステージをグッと引き上げるでしょう。


④業界の権力を持っている人

一概に”プロ”といえど、
戦うフィールドが違えば必要な情報や基準も少し異なってきます。

そしてその業界の権力を持っている人には、
必然的に情報が集まりやすいです。

情報が集まりやすいということは基準を知りやすいということ。
「このくらいできれば上位10%に入る」
と、情報量が多ければ業界的に有利なことは間違いありません。

例えば、とても素晴らしいオーケストラ奏者に
「吹奏楽コンクールで金賞を取るにはどういう練習が必要か」
と聞いたところで、
吹奏楽コンクールという業界に疎ければ逆算的に戦略を立てられません。


それだけでなく、業界の権力を持っているということは、
コミュニティとして大きい可能性も高いので、
重要人物と引き合わせてくれたりするかもしれません。


少々打算的ですが、
確率的には優先順位の高い選択肢だと思います。


番外編1:強い憧れを抱いている人

基本的に、強い憧れを抱いている人に習うのは大賛成です。
ただ、憧れの種類によっては効果が薄くなるのかなと。

例えば、
「自分のやりたいことを実際にできている」
という憧れであれば、
上に書いた①の基準と同じになります。

しかし下記のような憧れであれば、
もしかしたら得たい目標を得ることは難しいかもしれません。

番外編2:その人が好き(容姿がいい)

これには良い面と悪い面があると思います。

良い面は、
・モチベーションが上がる(近くにいられるだけで)
・継続しやすい(会いたくて)
・良いところを見せようと頑張れる(思春期か?)
・何かを始める取っ掛かりには良い(専門的なことは後でいい!?)

ある程度、物事に取り組む時間の長さも大事ですからね!
素晴らしい選択肢ではあると思います。


悪い面は、
・逆算思考ではない
・本来の目標達成と違う目標が優先になる
・レッスンを受けること自体が目的になってしまう

大体の人は金銭的にも時間的にも有限であるがゆえに、
ちょっと遠回りしてしまう可能性が出てきますね。

まとめ

ということで、
今回はプロにレッスンを受けるべき理由と、
誰に受けたらいいかを合理的に選択する方法を書きました!

あくまでも、
「自分の目標を達成するためには?」
ということを最優先にした考え方です。

肩肘張らずに楽しくやりたいよって方には、
ちょっとお堅い内容だったかもしれません。


次の記事は
準備で5割決まる!? 本質を見極めた効果的なレッスンの受け方
を書いていきます。

よかったら続けてお読みください。
またの!


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