鳥居真道

1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドの多くの楽曲で作曲を手がける…

鳥居真道

1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドの多くの楽曲で作曲を手がける。他アーティストのレコーディング・ライブへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行っている。http://notoriious.starfree.jp/

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  • 日記と夢日記

    少なくとも月に4本は更新しています。音楽、映画、ドラマ、本の感想、バンド活動のこと、身の回りのこと、考えたことなど。

最近の記事

遺恨

君は根に持つタイプだよね、という指摘を受けた。根に持つタイプ。漢字をひらけば、ねにもつタイプ。岸本佐知子のエッセイだ。むろん「岸本佐知子さんみたいでなんだか素敵だね」と言いたかったわけではなかろう。どちらかといえば、その執念深い性格に攻撃性が伴ったとき、ある種の面倒くささを感じないこともない、と告げられた格好である。しかし「鳥ちゃんは記憶力がいいよね。すごいよね」と褒めてくれたのだと解釈し直して記憶の墓場に打ちやっておいた。 たしかに執念深い性格だという自覚はある。誰かの不

    • 人間関係

      目が覚めた瞬間から何かの歌が耳にこびりついて離れなくなる現象をイヤーワームと呼ぶ。この間、ひたすら大滝詠一を聴いていたので、目覚めの一服をしている最中に、大滝の涼しげな歌声が頭の中をしばしば通り抜けていった。ちなみにここ数日のイヤーワームはもっぱら「銀色のジェット」だった。 ライブのようなイベントがあった翌日、そこで会った人たちの声が耳にこびりいて離れないというイヤーワームの亜種のような現象が起こる。他人の声が頭の中でずっと響いているから、ほとんど幻聴が聴こえているような状

      • マッドネスだより

        やはり疲れている。疲れないわけがない。なぜなら春だから。むろん夏は夏で疲れる。屋外は暑く、屋内は冷房が効きすぎていて寒いからだ。冷たい飲み物を飲んだりアイスを食べたりするから腹も下しやすい。腹の調子が悪ければ当然胆力も湧かない。日の出が早いのも夜型生活者にはつらい。夏に比べるとたしかに秋は過ごしやすい。けれども、過ごしやすいからこそ活動的になり、疲労を招きやすいといえる。スポーツに芸術に読書に食欲に欲張りすぎてしまうのだ。冬は寒いから当然疲れる。冬は生きているだけでカロリーの

        • 春はだめだろ

          春が来た。すごい。生ぬるい。強風でビルが揺れる。傘が折れる。寒暖差がビットコイン並み。体調が優れず気持ちが悪い。頭が痛い。腹が痛い。洟が出る。くしゃみが出る。吐き気がする。声と身振りが大きい人で往来が埋め尽くされている。空気が殺伐としていて、今にも罵り合い、殴り合いが起きそうな雰囲気がストリートに充満している。ピンクで暖かくて新しくてハッピーといった印象を抱かせる春だが、実際は人心を荒廃させるディープな季節だと思う。何かしらのトラブルにはよくよく注意したい。 生きていると稀

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        記事

          東京で過ごした時間>地元で過ごした時間説

          スニーカーを新調した。asicsのGEL-SONOMA 15-50(Oyster Grey/Clay Grey)をメルカリで買った。しかしなぜこれを買おうと思ったのだろうか。もはや記憶にない。そのようなギリギリの日常を生きている。おそらくInstagramを眺めていたときに、どこかのセレクトショップの広告として表示されて気になったのだと思われる。 軽くて履き心地が良いので買って正解だった。この手のゴツゴツしたデザインのスニーカーを履くのは久しぶりのことだ。他人様の目からどう

          東京で過ごした時間>地元で過ごした時間説

          18歳の鳥居から36歳の鳥居へのアドバイス

          今年も確定申告が済んだ。消印有効という言葉が大好きだ。毎年この季節になると「なんでこの収入で生きていけているのかわからない」と言い出す人がぽつぽつと現れる。自分もまったく同じように思う。なぜ生きていけているのだろうか。現に生きていけているのだから取り立てて問題にする必要もなかろう。しかしそんなことを言っていると世慣れた人から、そうやって物事を楽観視していると後で痛い目を見るよ、と脅されるに違いない。 世間は金銭に関して無闇矢鱈に不安を煽りすぎなような気がする。「リボ払い」と

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          憧れの人/白タイツ

          3月になった。依然として寒い。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われている。今年の彼岸は3月17日から3月23日までの7日間とのこと。あと2週間もすれば寒くなくなるようだが、この間の地球の振る舞いを見ているとあまり期待できない。5月に30度の日があっても驚かないだろう。もはや地球は、私たちの知っている地球ではないのだ。 火曜の朝、前回の日記でも少し触れた某ミュージシャンへの「間接的インタビュー」の立ち会いがあった。大好きなバンドの一員で、プレイヤーとしても敬愛してやまないミュ

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          トーはおそれている

          2月が一瞬で過ぎ去っていった。今月もまたタフなひと月だった。毎月同じことを言っているような気がしないでもない。しかし、本当に調子が出なかったのだから仕方がない。頭痛に胃痛にぼろぼろだった。暴飲暴食、睡眠不足、運動不足といった日頃の不摂生に原因があるのは百も承知だ。他方で、急に暑くしたり、寒くしたり、風を吹かせたり、雨を降らせたりする地球にもその責任の一端はあるのではないか、と言いたくなる。マイアミ在住だったらこんなことにはなっていなかったはず。  この間、渋谷や新宿を歩いて

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          疲労の蓄積エンパイアステートビル並み

          やはり調子が出ない。本当は頑張りたいのに頑張れない、というよりも単に無気力。頭が冴えないし、集中力も持続しない。やらなきゃいけないことがあるのに手をつけられない。段取りを組む時点で躓いてしまう。しかし世界はこちらの調子の良し悪しを勘定に入れずに組み立てられているから踏みとどまるしかない。 疲労感が尋常じゃないので、コロナ後遺症っぽい症状に悩まされていたときに買ったEAAを飲んでみたら多少疲労感が緩和されたような気がする。念のため毎日飲んでおいたほうが良さそうだ。しかし、粉末

          疲労の蓄積エンパイアステートビル並み

          疲労の蓄積エッフェル塔並み

          運動不足、糖質と脂質が中心の食事、食べ過ぎ、飲み過ぎ、布団に入る直前まで飲み食い、犯罪ドキュメンタリーを観ながら就寝……。気がつけば限界に達したときの王道モードで生活していた。こんな調子で暮らしていれば当然疲れが取れない。疲労感をふっ飛ばしたいがために刺激を求めてさらに体に負担をかけるという負のスパイラルに陥っている。 リンゴ酢が疲労回復に効くと聞いたから、早速スーパーで買ってきて、麦焼酎の炭酸割りに加えて飲んでみたら、これがとんでもなく美味しい。毎日がぶがぶ飲んでしまって

          疲労の蓄積エッフェル塔並み

          アルバムが完成したんだ日記

          アルバムが完成した。誰のどのアルバムのことを言っているのかと疑問に思う人がいるかもしれないから念のために明言しておくと、トリプルファイヤーの5枚目のアルバムのことを言っている。ひとまず完成はした。けれどもリリースに関してまだ何も決まっていない。これから考える。 レコーディングが始まったのは2020年の11月末日。流行り病があれよあれよという間に世界を覆い、人類が右往左往していた年のことだ。只今アルバムを制作していますとぼんやりアナウンスしたのは2021年に入ってからだったと

          アルバムが完成したんだ日記

          趣味悠々

          やはり限界に達したので、スーパーで安く売られていた「お徳用ラーメン」を買ってきて、そのままぼりぼり食べている。この「お徳用ラーメン」は、チキンラーメンに似た商品で、麺にそのままお湯をかけて食べるタイプの即席麺だ。チキンラーメンの三分の一ぐらいの大きさのものが全部で16食入っている。 昔からチキンラーメンをそのままぼりぼり食べるのが好きでたまらない。限界に達するたびにスーパーで5個入りのものを買ってきては一晩で空にしてしまう。当然そんな食べ方をしたら塩分のとりすぎだし、胃腸に

          押しの弱さと引かない強さ

          鳥居ゼミでトーキング・ヘッズの『Remain In Light』を取り上げた回のスライドをテキスト化してnoteで販売することにした。それをTwitter(現X)で告知をしたところ、予想を超えたリアクションがあったから驚いた。万が一不用意に誰かを怒らせてしまったら忍びないので、告知文に記事が有料だとしっかり明記しておいた。それにもかかわらず拡散したり「いいね」をしてくれる人がいたからびっくりしたのだ。しかしそれが売上に結びつくことはなかった。狐につままれたような気分だ。一体な

          押しの弱さと引かない強さ

          ごっこ遊びの終わり

          最近、自分は一体何がしたいのかわからなくなってしまい、困惑している。これといった人生の目標もないし、ただ惰性と習慣で生きているだけである。誰かのようになりたいだとか、ある種の人たちから仲間だと認められたいだとかいった欲望も昔のようには湧いてこない。何かを羨ましく思ったりすることもあるが、それを手に入れたとしても、思ったほど嬉しく感じられないに違いないと見当がついているから、羨ましいという感情自体が虚しく思えてしまう。 遂に煩悩から解放されたのではないか、という説もある。いつ

          ごっこ遊びの終わり

          鳥居ゼミ 第2回 トーキング・ヘッズ『Remain in Light』

          イントロダクション「鳥居ゼミ」というイベントを不定期で開催しています。名盤と呼ばれているようなアルバムを1枚取り上げて、小一時間かけて解説をしたのち、良い音響で一曲ずつ聴いていくという内容となっております。 会場は神田商会がプロデュースするKanda Guitar Baseというスペースです。なぜ私がここを会場にしてイベントをしているのか。それは神田商会が扱っているイギリスの弦のメーカー、ロト・サウンドのエンドーサーを私が務めているからです。こうした縁があってお声がけいた

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          鳥居ゼミ 第2回 トーキング・ヘッズ『Remain in Light』

          音楽と身だしなみ

          大晦日。昼過ぎに東京から実家の愛知へと向かった。親戚へのお土産として猫の肉球の形をしたフィナンシェを買ったのち、改札を通ろうとiphoneをかざしたら止められてしまった。新幹線のチケットとモバイルPASMOが紐づいていなかったのだ。出発までの残り時間は10分程度。2023年から年末年始の新幹線が全席指定になっている。これを逃したらリカバリーが利かない。焦る。しかし、この失敗は前にも経験がある。すかさずブラウザから設定を変更して、改札を通り、なんとか新幹線に乗り込むことができた

          音楽と身だしなみ