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知らない方がいいこと、知るべきこと

【昆虫エッセイ】
先日、とある穴場の公園に出かけた。
清流を眺めながら一人でのんびり虫探索ピクニックだなんて、なんか素敵なんじゃないのぉ?

と木陰の草むらにレジャーシートを広げ、寝そべった。

顔の横の雑草に目を向けると、葉先のいたるところにハムシの幼虫が、コウモリのようにつらづらとぶら下がっていた。 

『なんのハムシになるのかしら。ヤナギがあるからヤナギハムシかしら』

なんて考えながら横になっていると、顔に水しぶきのようなものがかかる。

滝があるわけでもなく、川からは少し離れているのに、なぜ水が飛ぶんだろうか。

風が吹くたび、結構な頻度でピチャリ、ピチャリと飛んでくる。

…まぁいいか。
あぁ、涼しい😙
今私がここにいる事は、ハムシと太陽だけが知っている、なんちゃって🤭ムフフムフフ

と青空の下、光合成を満喫した。

さて。

それから約10日。
そのハムシの幼虫の里へ戻ってみた。

いるいる。
白いヤナギハムシが。
そこらじゅうに。

写真を撮っていると、別のものが目に入る。

なんだか、木の枝と枝の分かれ目あたりに、白いアワアワのハンドソープをくっつけたみたいなものが幾つも幾つもある。

『これはなんだべか』

その一つが、風によって弾け、顔に飛んだ。

ピチャリ。

うわっ!冷て!なんだこれ!

ンン?…なんかこれ覚えがあるぞ!

先日涼んでいた木を見上げた。

そこにもやはり同じアワアワが枝、葉っぱの根本にびっしりついている。

それは…
アワフキムシ の泡巣

幼虫が自らを守るため、水分と“排泄物”で泡々を作り、お家を作っているのですね。

生き物ってすごいなぁ。すごいねぇ。
排泄物をねぇ。

…排泄物…排泄物を…

😇

アワてすぎて、アワの写真撮るの忘れちゃったワ😩アワワワワ

世の中には知らなくてもいい事というのが、本当にあるのですね。

でも、知れたからまた一段階段を上れた気もします。


【ハムシのハナシ】
ハムシは日本だけでも何百種類もいるそう。
赤いのやら、瑠璃色のやら、テントウムシみたいのやら。

↑ドロノキハムシ

↑フジハムシ(ドロノキハムシよりも小さく、体に細かな点状の縦線がある)

↑オオヨモギハムシ

↑ヤナギハムシの幼虫。
ハムシの幼虫は大抵このような、ナウシカの王蟲みたいな姿をして、コウモリのように葉の裏にぶら下がっている。

これはごく一般的なハムシの例。

私が死ぬまでに一度でいいから肉眼で見てみたいと思うのが…

↑ムシクソハムシの幼虫(画像お借りしました

😧💩

みんな、自分が食べる葉っぱの名前つけてもらってるのに、『ムシクソ』って…

この子、身を守るために自分の💩を体に塗って、💩に擬態してます。

💩から足が生えてる…

見たい…
見たいけど北海道にいない…

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