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「認識されていない体力」ってものがある話

皆さまお久しぶりでございます。
トレーニングライフをいかがお過ごしでしょうか。

今日は「認識されていない体力」について書いていきます。
これを知ることで物事が始めやすくなったり、精神的に病んでしまう方を減らすことができれば幸甚であります。

私は人間には2種類の体力があると考えており、その定義は以下です。

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認識される(されやすい)体力
→スポーツでの成績や持久力、体の見た目などの他者から見て分かりやすい体力

認識されていない体力
→仕事や日常生活、あるいはスポーツ以外のことを継続する能力

これは物事を始めようとする時、あるいは他者と比較する時に大切な概念だと思います。

「認識されていない体力」は、その存在すらあまり認知されていません。
あらゆるメディアや何かその道のプロ達も、このことについてわざわざ発言しないからでしょうか。
この認識を見紛うと、精神的に参ってしまうことがあります。


日常に潜む「認識されていない体力」

例えば、全く勉強経験のない私のような人が「これから勉強を頑張りたい!」と一念発起したとします。
その人は東大生が「毎日10時間勉強していた」と発言しているのを知り、明日から10時間勉強することにしました。

数日は熱意が続くかも知れません(おそらく1~3日)
しかしすぐに、10時間の勉強を継続できなくなるはずです。

ここで幾人かの人は「自分が10時間の勉強ができないのは人間として劣っているからだ。すぐに諦めてしまって、自分はダメな人間だ(東大生の人はできているのに)」と思ってしまい、精神的に病んでしまうことがあります。

「認識されていない体力」の存在をしっかり知っていればこの事態を防げます。

・東大生が10時間勉強できるのは「段々と勉強の体力がついて、10時間勉強できるようになったから」です。
・勉強経験のない人が10時間勉強できなかったのは「まだ勉強の体力がついていないから」です。

決して人間的に劣っているからなどではありません。

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これはマラソン初心者が42kmを2時間で走れないことと同じなのです。
しかしマラソンを走る体力は可視化されているのに対し、長時間勉強できる体力は不可視です。
そのため、訓練によって習得されることを訓練なしでできると思ってしまうんですね。

この概念が「認識されていない体力」です。

この体力は仕事でも出現します。
どんなスポーツアスリートでも、慣れないデスクワークを1日行えば疲れ果てることでしょう。

みなさんも社会人として初めて出勤した日、初めてアルバイトをした日、初めて学校に行った日、とても疲れたのではないでしょうか。
それは、必ずしもそれらに物理的体力が必要だったからではありません。
「認識されていない体力」がまだ付いていなかったからです。

ここまでが「認識されていない体力」の紹介です。
勉強などに代表される例えはなんとなくイメージがつきやすいものですが、もっと見えにくくなっている部分も存在します。


「さらに認識しにくい」認識されていない体力

例えば筋力トレーニングで言えば「追い込むこと」にも認識されていない体力が必要だと考えます。

通常、筋肉モリモリの人はトレーニングでしっかりと体を追い込んでいます。
ダンベルがあと1回も挙がらなくなるまでセットを継続することは日常茶飯事ですし、それを10セット以上行うことも、プロテインを飲むことと同じぐらい当然でしょう。

しかしこの「追い込むこと」は、実は長年のトレーニング経験によって可能になっているのです。

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実際、こんな経験はないでしょうか。
友人とジムに行き、その人のセットを見ていると「明らかにまだ数回できるのにセットをやめている」と感じる・・・。
トレーニング上級者は「追い込むこと」は気持ち次第で誰でも達成可能だと考えているため、この友人に疑問を感じます。

下手をすると「もっと出来るだろ!」なんて言って人間関係が悪くなったり。

しかしこの友人は手を抜いている訳ではないのです。
トレーニングを始めたての方は心理的限界がかなり早く来るため、見た目上まだ体力が残っていてもセットを継続することが難しくなるのです。

世の中には情報が溢れています。
「鈴木選手は◯セットもやっていた!」
「山岸選手はジャイアントセットと100レップで〜!」

しかし実際に行ってみるとなかなか同じようには出来ないでしょう。
これはあなたの意志が弱いとか、努力が足らないという問題ではないのです。
長年の経験で身についた「認識されていない体力」によって達成されることを、(可視化されていないために)それなしで出来ると思ってしまっただけなのです。

「食事量」にも同様の事象が起こります。
たくさん食べることも実は「認識されていない体力」によって達成されます。

体力という表現が適切かは置いておいて、人の食事量が突然増えることはありません。
トレーニングを始めたての方がいきなりボディビルダーのように食べることは難しいので、少しずつ胃を大きくしていくしかないでしょう。
(週に200kcal程度ずつ摂取カロリーを増やしていく方法がおすすめです)


伝えたいこと

結論としては「認識されていない体力」の存在を理解して、精神衛生を健全に保ってほしいということ。
今風に言えば、不必要に自己肯定感を下げないでほしいのです。

先に述べた事実を知っていれば、自分を卑下することもなく「以前より少し成長した」と進歩を実感できますし、物事の成功確率も上げるでしょう。
何より自分の精神が健全に保たれることは、周りの人間にも好影響を与えます。
そしてそれは自分にも返ってきます。

「認識されていない体力」を理解することは、周りと自分を幸せにするかも知れません(大袈裟? いいえ、それほどでも)

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生活にはまだまだ「認識されていない体力」が潜んでいそうです。
私は今日、財布を家に忘れてスーパーに行き2往復しました。
これも「認識されていない体力」がついていないからで、マラソン初心者が42kmを2時間で走れないことと同じなのです。


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