孤立克服
気付いたら友達と思っていた子たちからも距離を置かれていました。
流石に鈍感だった不思議っこ君もそれに気づき、どうしたらいいか考えました。
1.日本語を流暢に話す 2.言動を直す
と言ったことが直ぐにできればいいのでしょうが、当然そのような改善はすぐにはできません。
わたしの場合は、なぜか走ることが人より速かったのです。運動会ではリレーや短距離、長距離走ではいつも上位でした。
その時のまわりの反応を見て「もしかしたらスポーツで変われるのでは?」と思い学校の休み時間にクラスの子たちとやっていたハンドベースボールを少しできるようにしたいと思い始めたのです。
サッカーの国で育った子供にとっては野球のルールなんて全く知らなかったので最初は当然ながら弱い者チームに入れさせられていました。ルールを覚え、少しずつ打てるようになったある日
「明日からおまえこっちのチーム」と強い者チームに入れさせられました。
それがきっかけで距離を置いていた子供たちも普通に接してくれるようになっていきました。
これはほんの一例にしか過ぎませんし誰にでも当てはまるわけではありません。
ただ自分をこうして振り返ったとき、帰国子女は日本の生活が始まると日本で生まれ育った子供たちより、それぞれ何かしらの大きな壁にぶち当たります。
基本子供はひとりで解決する力を持ち合わせています。しかしまわりの大人がそれを理解してあげられれば、解決に繋がるサポートをより早くしてあげることができます。
幸いにして今はそれを理解してあげられる術がこうしてインターネットによって手軽に入る世の中です。
勉強も異国の地や地方にいることで近くに塾がなくてもインターネットで授業を受けられたり勉強を教えてくれるオンラインでの学びの場が手に入ります。
わたしもそうしたオンラインでの学びの場に関わっています。少しでもそのような子の手助けになれればと思っています。
次回は海外にいる親御さんが持つ不安についてお話ししたいと思います。
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