見出し画像

子育てしながら掃除がしんどい…あなたへ🧹

子育てで大変な毎日の「掃除」
負担が大きく、夫婦の揉め事のタネにもなりがちな家事の
筆頭ではないでしょうか・・・?

そんな「掃除」に前向きに向き合えるお話を
今日は一緒に学んでみましょう!

子どもと歩む人生に真剣に向き合う
子育てサロンPaOです。
遊びにきて下さってありがとうございます!

今年もはや年末の足音が近づいてきましたが
いかがお過ごしでしょうか?
年末といえば「大掃除」の時期でもありますね。
みなさんお掃除はお好きですか?

忙しいほど「面倒だなあ」と思ってしまう掃除ですが
本日も先生をお招きし、ブッダの教えを通して
「掃除」について教えていただきました!

放送はこちらです。

よかったら配信も是非お聞きください(^^)

子育て中のお掃除事情

冒頭、各家庭のお掃除事情について
「掃除に対する感覚が夫婦で違う・・・」という話で盛り上がりました。

・旦那さんの方が綺麗好き
・綺麗にしたいポイントが夫婦で違う
・なんだかんだ言って掃除するのはいつも自分
・とにかく子供がいるとすぐ乱れる・・・

掃除へのこだわりなどは、結婚して揉めやすい点かもしれませんね。
皆さんの家庭ではいかがでしょうか?

子供がいるとあっという間に部屋が汚れて散らかってしまいますし
部屋が乱れていると
心も乱れているような感じになりますよね。

そうは言ってもそんなきっちり掃除できなーい!!
というのが正直なところだと思います。

部屋も心も整えたい、けど面倒・・・
そんな日々の生活と切っても切り離せない「掃除」について、
一緒に考えてみたいと思います😊

20年間掃除し続けたシュリハンドク

先生は、東洋哲学、仏教を専門にしておられますので
今日もその視点で教えていただきました。

まずは、ブッダのお弟子のお話から紹介します。

ブッダには十大弟子と言われるお弟子がありましたが、
その一人に挙げられるのが
シュリハンドクというお弟子です。
ブッダの十大弟子といえば、どんなすごい能力があるのか
と思われるかもしれませんが、
シュリハンドクは大変記憶力が弱く、
自分の名前も覚えられないほどでした。

お弟子になる前のこと、
あまりにも記憶力が弱いため、
シュリハンドクは兄に家を追い出されてしまいました。

家を追い出されて悲しんでいたところ、
ブッダに出会ったのです。
彼はブッダに
「なぜ私はこんなに愚かなのでしょうか」
と尋ねました。すると
「悲しむ必要はない。お前は自分の愚かさを知っている。
世の中には、賢いと思っている愚か者が多い。
愚かさを知ることは最も悟りに近いのだよ」

ブッダは慰められて、シュリハンドクに
一本の箒と「ちりを払わん、あかを除かん」という言葉を授けられました。
シュリハンドクはこの言葉もなかなか覚えられませんでしたが、
それでも、なんと20年間、ひたすら掃除を続けました。

その間、一度だけブッダに褒められたことがありました。
「お前は何年掃除しても上達しないが、上達しないことにくさらず、
よく同じことを続ける。上達することも大切だが、根気よく同じことを続けることは、もっと大事だ。これは他の弟子にみられぬ殊勝なことだ。」

と、評価されたのです。

そんなある時、彼は、いつも掃除しているのに
思わぬところから埃が出てきたことに驚きます。

「ちりやほこりは、あると思っていたところばかりに
あるのではなく、こんなところにもあるのか」


そして

「自分は愚かだと思っていたが、自分の気づかないところに
どれだけ愚かなところがあるかわかったものではない」


と驚き、ついに、阿羅漢という高い悟りを開いたのです。

参考)光に向かって 100の花束/1万年堂出版

20年間ひたすら掃除をして悟りを開いたシュリハンドク
掃除にはどのような力があるのでしょうか。

精進(努力)

シュリハンドクを褒めたブッダの言葉はこうでした。

「お前は何年掃除しても上達しないが、上達しないことにくさらず、
よく同じことを続ける。上達することも大切だが、根気よく同じことを続けることは、もっと大事だ。これは他の弟子にみられぬ殊勝なことだ。」

上達するよりも、腐らず、投げ出さず
同じことを続けることが大事、ということなのですね。

ブッダは私たちに「よい行い」を勧められています。
”よい行い”は、”幸せのタネ”で
幸せのタネをまけば私たちに幸せが返ってくる、
というのがブッダの教えです。

幸せのタネについてはこちらの記事も参照ください。

「よい行い」をブッダは大きく6つ、教えられていますが
そのうち一つに「精進」があります。

よく精進料理と言われますが、
「精進」というのはお肉を食べないこと
・・・ではありません。

精進とは「努力する」ということです。

精進=努力

日々、努力精進すること
これは「善いこと」です。
つまり、私たちを幸せにしてくれる、幸せのタネなのです。

例えそこに上達や成功がなくても
日々コツコツと、根気よく投げ出さず掃除に取り組むこと。

それ自体が「幸せのタネ」となり、
いつか私たちに幸せをもたらしてくれます。

禅定(反省)

精進と並んで「よい行い」となるのが

「禅定」=「反省」

です。

え、反省するのが良いことなの?
と思われるかもしれませんが、
反省というのはよい行いなのです。

何かよくない出来事が起きた時、
私たちは、簡単に人のせいにします。
ですが、その出来事を通して反省するということで
見えてくることがあります。

たいてい、10対0というのはあまりなくて
7対3とか、6対4とか、自分にも非があるものです。

「ほとんどあの人のミスだけど、
 あの時一言言っておけばよかったな」
「ああしてあげればよかったな」
「自分もこんなことができたな」

そのように反省することで
同じ失敗を繰り返さない、という
良い結果が返ってくるのです。

そして、掃除をしながら反省すると効果があります。

掃除をして、乱れたものを整え
汚れているところを綺麗にする
ままが
人を悪く思ったりしている
自分の心の乱れや汚れを整えることになります。

ちょっと掃除をしながら心を落ち着けると
「自分のしたことと向き合う」ということも
やりやすくなるのです。

「汚れたら掃除」ではない!?

方法論にはなりますが、こんな話もあります。

「汚れたら掃除」ではなく、「使ったら掃除」

ほとんどの場合、
何か使っても、汚れていなかったらそのままにしておきませんか?

ですが、汚れていようといまいと
「使ったら掃除」を習慣にすると
常に綺麗に整った状態を保つことができます。

そうすれば「大掃除」なんていらなくなるのです。

心がけたいですね。

まとめと感想

掃除をすることが、そのまま
精進(努力)や禅定(反省)
といったよい行いになる
ことを教えていただきました。

シュリハンドクの姿を思い出しながら
努力精進し、反省の時間にすることで
幸せが返ってくることを知って、取り組みたいですね。

最後に、メンバーと先生とこのような感想や会話がありました。

日々の生活を良くする知恵を
たくさん授けていただいた回となりました!

・掃除をしながら反省というのは、新たな発見でした。
確かに手や体を動かしながら考えることで
脳にも血がよく回って、一人悶々と考えるよりもずっと良さそう!

・子供の汚した所の掃除が大変・・・
でも『「汚れたら掃除」ではなく「使ったら掃除」』を
まずは親が実践してお手本になり、子供に習慣づけさせることができたら
掃除がグッと楽になりそう!それを目指したいと思いました。

・「ここだけは綺麗にしたいこだわりの場所」を
家族で分担できると良いですね。
子供が気に入った場所を「ここは任せたよ」と言えるとみんなハッピーかも。

・「あーまた掃除・・・」と思ってしまうけど
「掃除すること自体がよいこと」と捉えると、やる気が出てきました。

ちなみに、シュリハンドクの話は有名なエピソードですが
こちらの本にもありますのでご紹介しますね😊

https://amzn.asia/d/0waBWLV


終わりに

子育てハッピーサロンPaOでは、このように
ブッダの言葉、仏教の教えから
子育て中の心に寄り添うお話について
発信しています。

もし少しでもご興味が湧いた方は、
感想、質問、ご意見などなど、
コメント頂ければ嬉しいです。

これからも試行錯誤して、
居心地良く、学び多い、癒しの場を作っていきたいと思っていますので
note、スタエフ、フォローやスキで応援いただけたらとても嬉しいです!



ラジオでは、今日のテーマに関わるメンバーそれぞれのエピソードや
関係ない雑談も、色々放送しています。
子育て中の皆さんに共感いただける内容と思いますので、
ぜひラジオもお聞きいただけたら嬉しいです。

それでは、次回もお楽しみに!

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?