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世界にはよく似た場所がある。 私の故郷は広島県の端っこにあって、そこでは車を使って生活し…
墓地観光で成り立つアグラの街を、車で一日案内してくれるという二人組がいた。 ガイドブック…
長い通路を人の波にのまれながら進み赤土色の大きな門を抜けて眼前に広がるのはタージマハル。…
ホステルの向かいは雑貨屋だった。軒先には眼鏡をかけた痩せ型の男が座っていて、骨ばった手で…
褐色のすりガラスのようにガンジス川の水面は光を通さなかった。 濁って見えない水中には牛や…
自分のベッドに入ったのは明け方だった。腰から下が気怠くてなかなか寝付けずに誰かの寝息だけ…
本棚にあった深夜特急のページを繰っていたら美人のaがやってきた。「外に出ようよ」と彼女は…
ガンジス川の向こうに落ちていく夕陽を眺めていた。昼間は白い無数の線だった陽光が少しずつ赤…