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社会福祉士実習生、当事者と一緒に、ヤングケアラーへの支援策を考える①

皆様、こんにちは!

6月1日より、けあする合同会社の社会福祉士事務所には、2名の社会福祉実習生が実習中です。

お二人は20歳~21歳。

前回の記事でも取り上げたヤングケアラーについて、

若い世代として当時者の目線になって、ヤングケアラー・若者ケアラーが抱える悩み・具体的な支援策を考えるワークを行いました。

もし、自分がヤングケアラー・若者ケアラーの当事者になったら?


もし、自分が当時者になったらどんな問題や悩みを抱えるのかを、プレーンストーミングで意見を出し合いました。

そこから、ヤングケアラーが抱える問題に関して出た意見をカテゴリー分けをしていただきました。


そこで出た問題の大きなカテゴリーはこちら。

家事・お金・勉強・自分自身の健康面・相談窓口
友人関係・現在の不安・将来への不安

これだけ見ても、ヤングケアラー・若者ケアラーの問題は、家族の問題だけでなく、自分のこと・生活・勉強・友人関係・将来への悩みなど繊細な問題が多岐に渡っています。

①家事の問題
・家のことを手伝わないといけないという責任・重圧
・料理が作れない
・毎日の家事・学業との両立が大変

②金銭面での問題
・学費が払えない
・大学の進学、受験料の心配
・医療費の心配
・生活費の工面

③勉強・進路に関しての問題
・勉強する時間がない
・自分の時間が無くなる
・地元から離れる進学や就職が難しい

④相談窓口
・どこに、誰に、相談しにいっていいか分からない
・先生に言いにくい
・同年代の友達に相談しにくい
・状況を説明するのが難しい

⑤友人関係
・友達と遊ぶ時間がない
・同情されたくない
・同じ境遇の友達がほしい

⑥現在・将来への不安
・進学できるか不安
・自由に行動できない
・親や家族が亡くなるまで、介護の悩みと一生付き合っていかないといけない
・将来の選択肢の幅が狭まる気がする
・家族や親が亡くなったらどうなるか不安
・現実を受け止めきれない

24歳女性のスタッフ、当時者からの意見

けあする合同会社のスタッフには、ヤングケアラー・若者ケアラーの当時者がいます。

彼女は、大学2年生の時に父親は脳出血で右半身麻痺、そしてその介護をしていた母親は3年後に大腸癌で他界しました。

彼女は現在もその父親の生活のサポートをしながら勤務しています。

そんなヤングケアラー・若者ケアラーである彼女の意見・共感した部分について聞いてみました。

親や家族へどう向きあったらいいか分からない

「金銭面・将来への不安はもちろんでしたが、一番は自分の親が病気の影響で身体障害者になった姿を受け入れること、病気の影響で弱っていく姿を見るのが精神的にとても辛かった。」

「特に、中高生の子の場合は思春期も重なりより親との向き合い方が難しいと思います。」

終わりが見えない不安

「何をするにしても、親の病気や今後のサポートへの不安がのしかかり、自分の将来や人生を考える余裕がない。生きていくので精一杯という感じでした。」

同世代の子に話しにくい

「同年代の子に相談しにくいというのもとても共感できます。どうしても暗い話になるので、気軽には相談できないし自分も状況を説明するのがとても精神的にきついし、向こうの家庭環境が特に問題がない場合は、どうせ話しても分からないだろうなというあきらめの思いになる。」とも教えてくれました。

誰に相談してどんな制度を使って、どんな手続きをしたよいか分からない

「いざ、親が病気や障害者になった場合にまず、誰に相談したらいいのか分からない。病院に行って説明されるがままの手続きをしたが、それ以外の生活のこと、精神的なこと、金銭的なこと一気に問題が積み重なって、何からすれば良いのか分からなくなった。」


どんな支援があったら嬉しい?

次に、当時者だから感じた率直な悩みや問題、同年代のメンバーの意見を集めて、支援策を考えてもらいました。

その支援策は次回の投稿で(^^♪

当事者や若者の生の意見をお楽しみに~


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