部活等の「温度差」と共同創造の時代
昨日の部活・サークル等における「温度差」問題の記事の続きになります。昨日の記事では、みんながみんな大会に出たいとか勝ちたい!というやる気に満ちているわけではないのに、部活に入ると強制的に勝つことを目標として練習などに励まなければならないこと、学校単位で試合などが組まれること、そのために「ブラック部活」問題などが起きているのではないかということを書きました。「運動苦手だし、勝ち負けとかはいいから楽しく運動できればいい」という人の受け皿はないのだということにも触れました。
今急に小学校の頃の話を思い出しました。私の通っていた小学校の地域では、町別のドッジボールチームがあり、地域の女子たちは3分の1~半分くらいの方が所属していたように思います。私は言うまでもなく入っていませんでしたが、小学校には確実に「ドッジボールカースト」みたいなものがあり、体育の授業や休み時間などにドッジボールや中あてをすると、決まってドッジボールの強い子が活躍するというパターンがありました。私もドッジボールは逃げ担当で好きだったのですが、たまには投げたりしたいじゃないですか(笑)。強いことやるとボールが回ってこないしガチで怖いので、休み時間にドッジボール習っていない子だけでゆるく中あてして遊んだりしたことがあったなと今ホントにふと思い出しました。
世の中の集団や組織を思い出してみても、問題となるのはやはりその人々の「温度差」ということが多い気がします。めちゃめちゃ意欲的な人、普通の人、やる気ない人、みたいな。働きバチの法則を思い出しますね。集団化、組織化してしまうとどうしても「2-6-2」の構造ができてしまい、「温度差」は埋められないように思います。これは組織がタテ型だからではないかなとちょっと思ったのです。
部活の例でいうと、バレー部、バスケ部、サッカー部という好きな種目によって集まった集団・組織はタテ長の組織です。一つ一つが綿棒だと思っていただき、上の「2」は片方の先端、下の「2」はもう一方の先端です。どの部活もそれなりに「温度差」はあるので、「2-6-2」の構造ができます。どの部活も上の先端「2」の人はどことなくタイプが似ています。好きな種目は違うけれども、同じような雰囲気で、クラスでは上の「2」は上の「2」同士仲良くしています。学校でモテるのはだいたい上の「2」です。(もしくは不良グループの下「2」)
これをこれからの共同創造の時代の話に一気にワープさせます(笑)。部活を職業や仕事におきかえてみると、パン屋さん、農家さん、SE、ミュージシャン、物書き、カフェ、八百屋さん、医者…それぞれが綿棒です。それぞれの職業の方にはいろんな意識の方がいます。本当に世の中をよくしたい!と思っている人、惰性で働く人、お金第一の人…色々です。私の思い描く共同創造の共同体というのは、同じような意識で生きている人で結ばれるというイメージなんですね。異なる専門分野、職業の人が「同じ意識」で結びついて共に生きる、共に豊かになるというイメージです。タテ型の綿棒内(職業内)で生きるのは馴れ合いになります。綿棒を輪切りにした時に同じ位置にいる人とつながる、そんなイメージです(伝わるでしょうか)。
上の例だと、パン屋さん、カフェ、農家さん、八百屋さんなどはすぐに連携できそうですし、そこにミュージシャンがBGMを提供したり、物書きが宣伝文を書いたり、SEがホームページを作ったりするイメージです。医者は医者の立場から食の大切さを説くこともできるでしょう。自分の専門や得意なことを同じ意識の人と共有し、提供し合うような、そんなことがもっとできると良いのかなと思っています。資本主義のピラミッド社会は間違いなく崩壊に向かっていて、一般の庶民、個人同士が手を取り合って生きていく方向にどんどん追い風が吹いています。
今はインターネットがあるので、遠く離れたところにいる同じ意識の人とつながることも容易になりましたし、簡単に知り合うことができるようになりました。好きなものや職業が同じ、という繋がりは案外もろいもので、意識が違うとやっぱり話が合わないんです。年齢や生まれ育った環境などが違っても、同じ意識であればすぐに意気投合できる、ますますそんな時代になってきたのだなと思います。これから本格到来する共同創造の時代においては、同じ意識同士の結びつきが肝になってくるでしょう。自分と同じ意識で生きている方とつながりやすくするためにも、私は自分自身を包み隠さずオープンにし、「この指とまれ!」的に生きていきたいなと改めて思うのでした。(参考:「この指とまれ!」的生き方の記事)
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