貧困化と共にじわじわ進む監視社会

10月から消費税も上がり、家計が苦しくなる一方の今日この頃。増税と共に始まったキャッシュレスキャンペーンを大々的に宣伝する各種メディアを目にしては、危機感を感じないではいられません。人々の可処分所得が減り、生活が苦しくなるにつれて、何をするでも買うでも「価格が安いかどうか」が基準になってしまい、「安ければ何でもいい」「節約し、ポイントを賢く貯めるのが是」といった価値観がどんどん蔓延してくるのを感じています。

私は基本的に「政府・企業が大々的に宣伝するものは怪しい」と思って生きています。何かを強く宣伝したり勧めたりする、というのは、勧める側にメリットがあることがほとんどです。本当にその人のことを思って勧めてくれるのは、人間ができているまともなごく一部の人のみでしょう。昨今のキャッシュレスのゴリ押しには不自然な意図を感じています。その前にはスマホのゴリ押しがありました。これはつまり、スマホを1人1台普及させ、キャッシュレス化を推進し、あらゆる取引を監視する意図があるのだろうという風に見ることができると思います。庶民の人々の取引は監視し、支配者の取引は仮想通貨で見えないところで行うのでしょうね。そしてただでさえ家計が苦しい中、増税が追い打ちをかける。人々は藁をもすがる思いでキャッシュレスポイント還元に食いつくだろうと。そういう魂胆なのかなと思いました。

そして、ゆくゆくは中国で取り入れられているような「信用スコア」制度を本格導入し、人々をあらゆる面から監視し、何か違反をするとスコアに傷がつき、各種サービス等に制限がかかるような、そんな仕組みに向かわせるつもりもあるのではないかと考えています。モラルに反することをして傷がつくのはまだ仕方がないと思えても、それが「政府にとって都合の悪いことをしたら減点」のような制度になると、それはもはや独裁以外の何物でもありません。というより、今もそんな感じになっており、今の社会のまま信用スコアが普及したら大変なことになるのではないかと危惧しています。

また、情報についても、「安ければいい」ということになると、無料で得られる情報だけでいいや、と思う人が増えそうです。無料で得られる情報というのは、基本的には何か広告がついていることが多いです。大規模な広告主はもちろん大企業、支配層側の人間たち、ということになり、彼らにとって都合の悪いことを書くメディアは消されることになるでしょう。理不尽な形でのSNSのアカウント凍結もあり得ます。我々庶民と同じ側に立ち、真実をしっかり伝えようとしているメディア、ジャーナリスト、ライターの方たちに、お金を払ってでも支援していこうという気持ちがない限り、私たちの目にする情報の多くが支配者側にとって都合の良い情報ということになってしまいそうです。というか、今もほぼそんな感じになっています。noteは広告頼みではなく書き手に直接お金を払えるという点で他のメディアと異なり、そこがいいなと思っていたりもします。

別に悪いことをしないんだから監視社会になっても構わない、という考え方もあると思いますし、監視されることによってモラルの低い迷惑行為などが減ればそれはそれで良いのではないかという向きもあると思います。支配や権力の源泉となるのは「情報の差」であって、あらゆる情報を一方的に握られるということはそれだけ「支配ー被支配」の関係が濃くなり、監視する側の権力の増強につながります。監視されるということは飴とムチをもって管理されるということでもあり、私たちはさらに奴隷化されてしまうことになるのかもしれません。これが私の杞憂で済めば良いのですが、これらのことが人々が気付かないように、水面下で「じわじわ」進んでいることに危機感を感じずにはいられなかったので、記事にしてみました。

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