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SISU(シス)くらしの知恵

フィンランドの本を見たり、ブログを見たりしていると、時折りSISUという単語を目にする。SISUとは一体何なのか?

■AIに聞いてみた。
フィンランドのSISUって何ですか?
「SISU」(シス)は、フィンランド人の精神を象徴する言葉で、直訳することが難しい概念です。

一般的には、勇敢さ、忍耐力、決意、不屈の精神などを意味し、困難に立ち向かうための内面的な力を表しています。

「SISU」はフィンランド語の「Sisus」から来ており、内面や中身を指しますが、他の言語には直接的な対応語がないため、その意味を説明する際には例を挙げながら伝える必要があります。

フィンランド人にとって「SISU」は生き方であり、生活態度であり、明確な定義がされていないものの、フィンランド人の「心の強さ」を表す言葉とされています。

また、「SISU」は行動に伴う考え方であり、例えば二次世界大戦中にフィンランド軍が規模も資源も桁違いのロシアと戦った際の粘り強い態度や、冷戦期間中に西洋諸国とロシアに挟まれたフィンランドがオリンピックを開催し、独自に発展したことなど、歴史的な出来事においても「SISU」の精神が見られます。

■根気との違いは
日本にも似たような言葉に根気や忍耐という言葉があるが、これらとはどう違うのか?

これもAIは次のように回答している。
日本語の「根気」は、飽きずに諦めずに何かを続ける力を意味し、長期間にわたる努力や継続の意志を表します。

根気は、目の前の困難に立ち向かうというよりは、一つのことをコツコツと続けることに重きを置いた言葉です。

■GRITとの違いは
少し前にやり抜く力、GRITが話題になったがこれとはどう違うのか。こちらは以下のような回答。
GRITは英語で、「やり抜く力」と訳されることが多く、長期的な目標に向かって持続的に努力する能力を意味します。

アンジェラ・リー・ダックワースによって提唱された概念で、成功するためには生まれ持った才能や知能よりも、GRITが重要であるとされています。

GRITは、情熱(Guts)、回復力(Resilience)、自発性(Initiative)、根気強さ(Tenacity)の4つの要素で構成されているとされています。

SISUはフィンランド特有の文化的な概念であり、GRITはより普遍的な心理学的な概念で、特定の目標達成に向けた持続的な努力と関連しています。

SISUはフィンランド人のアイデンティティと密接に関わっているのに対し、GRITは個人の目標達成における普遍的な特性として理解されています。

また、GRITは後天的に身につけられるものとされ、個人の心がけや取り組み次第で、何歳でも身につけられ、高めることが可能です。

■生活のあらゆる場面で現れるSISU
ここからはいくつかの書籍を読んで感じたことです。

SISUというのは定義としては前述のようなものです。

そして、SISUは自分がこの世界で歩んでいくときに世界との相互作用で形づくられてゆくのかもしれないと思います。

カトヤ・パンツァルさんは著書の中で自然の中でのくらし、食事の方法、子育て、ストレスへの対処など幅広いSISUの概念について紹介しています。

少なくともある1つの能力ではなくて、生きることそのものと関わる意欲や態度、まとっているもの、空気感のようなもの。
環境との相互作用で柔軟に変化するもの。
この曖昧な感じがSISUという印象を受けました。

SISUという魅力的な概念をもつフィンランド。
フィンランドの視察ではその雰囲気を肌で感じたい。


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