森の命めぐる
上の写真はコナラの倒木。
里山では台風などの大風がふいた折に、
もともとお年を召しているとか、
虫や菌、酸性雨などの影響を受けて弱った木が
地面からばったりと倒れることがあります。
きのこを植え付けるために、定期的に伐採する場合もあるけど、
私が好きなのは、前述のような台風で倒れた木に植菌すること。
虫や酸性雨などの影響も多少あるとは言え、
人の一生よりも長い年月をこの場所で過ごし、
命を生ききった木々。
こういった木のある程度太い部分に菌を植えて、
細い木はたき付けに利用して、
もっと太い木は朽ちてきたところをかぶと虫の幼虫にあげて、
こういった土に還るプロセスに自分も参加できることが嬉しいのです。
こういったチャンスを自然がくれたように感じます。
今日は木の先端部分に近いところを
剪定のこを使って運び出しやすい大きさに切りわけました。
先端とはいっても、下手して覆い被さってきたら
かなり大きく負傷しそうなレベルの重さ。
どの方向に木が倒れるか、腐っているところはないかなど
観察を丁寧にしてから剪定のこを入れていきます。
力にはまったく自信がないので、
剪定のこが力を入れずに動かせる立ち位置、
のこの当て方をやってみながら調整します。
チェーンソーは太い部分では使いますが、
今回購入した種駒が400駒だけなので、
必要な量だけを切り出しました。
この倒れた木はこうして土に還る流れにのります。
しいたけなどのきのこの分解を促す力はとても強くて、
4/5年もすると私のふとももよりも太いほだ木がぼろぼろ崩れます。
こうして崩れたほだ木を今度はかぶと虫の幼虫が食べてくれます。
次に、このかぶと虫の幼虫のうんちを
今度はみみずや微生物が食べて、土になっていきます。
かぶと虫やミミズの一部はいのししくんがやってきて食べるようです。
命がきれいにめぐる森。
一つも無駄のないシステムはとても美しいなと感じます。
いつも恵みをいただける森に感謝。
あの倒木の後には今年の秋冬に、コナラと一緒に
いくつかの落葉樹を植えようと思っています。
何を植えようかな♪
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