「問い」はむずかしい。どれも正解っぽいから
昨日は釜石高校にいってきた。
1年生の探究の時間。
4月に単発で講義を担当した科目。
そのあとは知らないよ、ではなくて、
どんな成長をするか、ちゃんと伴走しよう、と。
授業にもでたし、フィールドワークの回にも参加させてもらった。
この日は4月のスタートからこれまでの振り返り。
先生が用意したクイズに回答するかたちで振り返りが進んでいく。
ときどき、わたしが講義した部分のクイズへの正解を求められたりして、
間違ったらどうしようかと、ちょっとドキドキした。
それにしても、探究の授業で扱っている「問い」ってむずかしい。
その「問い」に対しての正解があるわけではないし、
かといって、正解がないわけでもない。
どれが「最善」なのか。
わからないからじっとしておくのか、
それとも、じっとしてても前に進まないから、
どれでもいいから、よさそうな答えを選んでおくのか。
どれも正解っぽいときがたまにある。
ところで。
高校生の授業に出てて思うのは、
グループでのダイアログのときに、周りがちょっと騒がしくても、
ちゃんと自分たちのグループの声が聞こえている、ってこと。
ヒソヒソ声で、しかもマスクもしているのに。
耳が良いんだなあ、といつも思う。
今回もそう思っていたら、なんか違和感があるのに気がついた。
着ているものがバラバラ。
校名が入ったポロシャツを着ている生徒、
白いシャツを着ている生徒、
短パンの生徒、長ズボンの生徒、
体操服の生徒、
セーラー服の生徒。
何なのこれ? と生徒に聞いたら、
「どれでもOKなんです。自分が着たいものを着ていいんです」
と。
どれも正解、ってことだった。