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高校生にとって「消滅可能性自治体」は自分ごと
昨日は釜石高校で授業をしてきた。
地域科学探究のひとコマで、
「『問いを立てる』ワークショップ」
1年生の授業だった。
まずはアイスブレイクとして、
「釜石高校に#(ハッシュタグ)をつけてみよう」
入学したばかりでまだまだ自分の学校化してないかもしれない。
じっと観察してみる。じっと考えてみる。
ぱっと思い浮かべてみる。
それに#をつけて、みんなとシェアしてみる。
シェアするときには、対話を。
#辺先生 #空手 #勉強命 #SSH指定校
#偏差値53 #パン #進学校 #文礼一如 #鋼鐵の意志
#釜石市甲子町 #東北魂 #5階辛すぎ #110周年
#部活が盛ん #先生が優しい #ミディアムレアは任せろ #化学の千田先生が名物先生 #千田式化学 #辺先生の授業が神 #ジャージダサい #縦長校舎 #何でもガイダンス
という#がでてきた。
つぎは、「居心地のよい学校とは?」をブレーンストーミング。
ブレストのルールを説明。
①否定しない
②質より量
③みんなが発言する
④突飛な意見は大歓迎
ブレストのあと、でてきたものを整理して、シェアした。
・みんなの仲が良い
・エレベーターが使える
・冷暖房完備
・ジャージに着替えられる
・テストがない
・生徒の自由が尊重され部活も環境が良く昼寝がある学校
・設備がよく周りの人や環境が最高
・部活週3休みがほしい
・昼休み1時間、授業の間の休みも15分
・娯楽設備備え付け
・移動が楽な学校
「問い」と「対話」の定義
ここで、「問い」の定義、してみた。
「問い」の定義
人々が創造的対話を通して認識と関係性を編み直すための媒体
ちょっとムズカシイから、
「問い」とは、対話を通じて考えたり答え組み立てていくテーマ
と置いてみた。
じゃあ、「対話」ってナニ? ってことになる。
会話と議論と対話、についてレクチャー。
会話
会話(チャット)は、AさんとBさんのおしゃべり。
LINEのチャットと同じで、なにか結論みたいなものを求めているわけではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1714088047891-gmD5DywF5A.png?width=1200)
議論
議論(ディスカッション)は、AであるかBであるか、どっちかを選択する。
または、AさんとBさんが意見を戦わせる。
その結果、AさんがBさんの意見に従う選択をする。
![](https://assets.st-note.com/img/1714088076851-rwm8kSpZqN.png?width=1200)
対話
対話(ダイアログ)は、Aもいいけど、Bもいい。
場合によっては、Cという選択肢が増えることもある。
![](https://assets.st-note.com/img/1714088096079-lzqNbwIhV4.png?width=1200)
対話は、否定はしない。
相手の意見を尊重するし、受け止める。
そのうえで、自分の意見を被せたり、別立てしたりする。
「そうだね、あなたがいっていることもいいと思う。
けど、わたしはこう思う」
と。
多様性を認める、ともいえる。
「問い」の答えは
「問い」の答えは、ひとつとは限らない。
たくさんあるかもしれない。
いくつかあるかもしれない。
ないかもしれない。
だから、「問い」はモヤモヤする。
そのモヤモヤに耐えないといけない。
モヤモヤに耐えることは、オトナになることでもある。
最後に、「消滅可能性自治体」
消滅可能性自治体とは、2050年までに
・今後も自治体間の人口移動が続く
と仮定した場合に、
・20〜39歳の女性が50%以上減る
と予測できる自治体のこと。
釜石市は61.8%。
いまの女性の半分以下。
「これはあなたたちに向けた『問い』ですよ」
で、ワークショップを閉じた。