もっと地味な場所に座るべきだった……
「アグリク2020」という就活イベントに行ってきた。
http://agric.farm/
農業の会社、が良さげな若者を確保するために、一生懸命プレゼンテーションしてて、それがすごく面白かった。北海道から栃木から茨城から三重や京都や島根や鹿児島から59社来てて、「日本最大の農業と食の就・転職フェア」ということだった。
NIPPON TABERU TIMES(食べタイ) というwebsiteのアドバイザーをわたしはやってて、食べタイは「農家、漁師のリアルに会える」ということで、個人の農家さん漁師さんだったり、その人たちが暮らしている地域に注目してきた。
http://taberutimes.com/
だから、農業の会社、はほとんど注目してこなかった。
豚が食べる飼料まで自家製の会社だったり、生産ー流通ー物流ーブランド化ー外食店経営の「総合商社」を名乗っている会社とか、養豚やってその肉でのしゃぶしゃぶ店舗が人気で、あんまり人気でお店に入りきれないし並んで気の毒だからハンバーグのお店もつくる予定、機会ロスは惜しいし、いいお肉つくったら売り方いろいろ、パッケージもきちんとプロフェッショナルからデザインしてもらって、手間ひまかけた食べ物なんだからその価値を伝えるようにしないとね、っていえば林業もやりはじめたけど、そもそも社会福祉法人だから認知症やいろんな人たちも働いてますよ、ちゃんと無理なく働けるように作業分解して仕事を見える化しています、という会社などは、新鮮すぎたし、目からウロコがぼとぼと落ちた。
でも、良さげな若者を確保するため、だから、プレゼン会場の正面最前列に座っているわたしには、目も合わせてくれない。周到な準備してきたであろうプレゼンに敬意を表して、ちゃんとメモを取っているわたしは、プレゼンターさんにとって不気味な存在だったんだろうなあ、とあとから反省した。
もっと地味な場所に座るべきだった……