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むにみずべ 海外編06 秘境ブータンにかかる伝統の橋

ヒマラヤの奥地にある秘境。
ついにこの幸せの国にたどり着いてしまいました。
こちら知っていますか?


微笑みの国経由 幸せの国行き

バナナの葉に包まれた謎練物がある
あのラウンジ

こんな俗世と完全に縁が切れそうな、危ない匂いのするフライト乗ったことあるでしょうか。
微笑みの国タイに行くだけでも最高なのに、そこから幸せの国ブータンに行けちゃうのです。

きっかけは、あの忘れもしない空港ラウンジでした。

海外案件を多く扱う会社にて、念願だった世界を飛び回る夢のような生活。そんな出張の帰り道、乗り継ぎ空港のラウンジで上司が困った顔で呟きました。

ブータンに一緒に行ってくれる若手、いないのかな…
え。耳を疑う一言。

〇〇くんは? 今休職中ですね。
〇〇さんは? 今月退職します。
あ、〇〇さんはどうだろう? 出張中ですね。
そっかいないか…。
段々と選択肢が狭まってきます。

と、ここで目が合いました。

あれ、来月って空いてる?
もちろんですっ!!!!!

と言うわけで、突然幸せの国に行く、まさかの出張が決定しました。なぜムニがこんなに喜んでいるのか、ブータンの凄さご紹介しましょう。


入国さえ難しいブータン

1日5ユーロのヴェネツィア

まずそもそも入国するのも大変。
世界最強のパスポートにも関わらず、日本人はツアーに申し込んだ上で、滞在1日あたり100ドルの観光税を支払わないといけません。
ちなみにニュースにもなったヴェネツィアはわずか1日5ユーロ。脅威の17倍です。(最新情報は要確認)

ですが。今回はお仕事ですからね、この辺ショートカットです。素晴らしい。サクッと頂いたビザとチケットを手にいざ搭乗。
このフライトがまた、秘境ブータンの始まりに相応しい車窓なのです。


精鋭によるドッグファイトで入国

ブータン唯一の国際空港、パロ空港。
なんと着陸できるパイロットは世界に50人
乗り入れる航空会社はほぼなく、精鋭中の精鋭が運転しているロイヤルブータン航空、ドゥルックエアのほぼ独占路線です。

なぜ精鋭が必要かと言うと、富士山を超える山々の間、ちょっとした盆地に突如現れる滑走路。しかも標高は2000mを越え、飛行機は酸素が薄い中で飛ぶので、何とスピードを落とすことが難しい。そしてオートは使えずマニュアル操縦。
大袈裟に言えば、
ドッグファイトのように、凄いスピードで山を避けつつ、空港に目掛けて降下していくアクロバット飛行という訳です。こっわ。

選ばれし精鋭が飛ぶドゥルックエアへ、いざ
小さい頃に見た、
国旗の絵本で出会って以来、
念願のブータンがいよいよ目と鼻の先です

さぁ準備は万端。待っててねブータン。
ドゥルックというのは、現地のゾンカ語での国名で、龍の意味。つまりブータンは国旗の通り、龍の国です。

席の注意書きにも謎の文字が登場
ブータンが近づいて来ています
前方にはなんか見覚えのある龍の絵
この飛行機にのれば実質
誰でも日本昔ばなしの、坊や〜気分
横を見ればブータンの国旗
配られた機内食にも
EGGに向かって飛ぶ龍
お腹いっぱいで意識を飛ばしていたら、
いつの間にかそんなに降下していないのに
すぐ下に陸地が
そして遠くにはヒマラヤ
ちなみに帰りはこんな綺麗に
雲海に浮かぶヒマラヤとご対面しました
最高

さて、そうこうしていると、いよいよドッグファイト始まります。

パロ空港につながる谷筋を飛んでいきます
家が見えてきました
すぐそこにブータン
着陸
来たぜブータン
ターミナルビルも伝統様式
水平の強調が素敵です
奥の管制塔(管制やぐら?)まで伝統様式


ブータン国道1号線

強力なデザイン規制で、ほとんどの建物は伝統様式、そしてすぐそこにある急峻な山岳地帯が織りなす、あまりにも美しい光景が続きます。
これが国の根幹、国道1号線の景色です。

空港から市内への車窓とは思えない
美しさ
ちょうど黄金色の稲穂の季節
山の上にはお寺


遂に到達 首都ティンプー

日本を出て約18時間、遂に首都ティンプーに到達。ご存知の方も多い、国最大の交差点、いわばブータンのスクランブル交差点にあたる、こちらは手信号です。

暇すぎて、警官はおしゃべり、野犬は昼寝。
これぞ国最大の交差点
どこを撮っても山が映り込む

ではそんな美しい街並みを見つつ、王宮に行ってみましょう。


現存唯一のヒマラヤの王国

盆地にあるティンプー

インドと中国に挟まれたヒマラヤ山脈の中には、王国が点在しています。1975年にインドに併合されたシッキム王国、2008年に連邦共和制に移行したネパール王国、そしてブータン王国です。
あら、つまり今ではブータンだけ王様がいるようです。

かつて泣く子も黙る大英帝国がインドを掌握した時も、世界最高峰が連なる山岳地帯に守られたヒマラヤの王国達は、完全な植民地にもならず、伝統を維持してきました。

というわけで、ヒマラヤ最後の王様が住む王宮、タシチョゾンに行ってみましょう。

王宮、政府機関などが集中する
ブータンの霞ヶ関です
ブータンの霞ヶ関はまさかの平屋
手前はたしか農林水産省 奥は王宮のゾン
王宮の裏にある僧院
ここから中に入ります
ゾンというのは、寺院であり統治の象徴であり、そして軍事拠点でもある、日本の城郭のような存在です
そびえ立っていますねぇ
屋根の庇がにゅっと出るのが伝統の様式です
ゾンの中は時計回りで回るのがマナーです
さすがに王宮あたりは立派です

空と山ばかりみていましたが、満を持して川に向かいます。


ティンプーにかかる伝統の橋

さて、小さな盆地にあるティンプーには川が流れていますが、そこにかかる橋もまた、当たり前のように伝統様式です。

おそらく日本人で歩いた人はほぼいない
市内対岸の崖の上
お目当ての橋は崖の下
地元の方の後ろ、道なき道を行くと
市場が出現
市場を抜け、橋とご対面
来たぞ伝統の橋
エメラルドグリーンの川
市内側は人が多め
市内側の先には近代的な市場

まさしく石灰を塗った石積みの白壁に、赤い帯Keymarが入り、そしてにゅっと突き出す屋根というブータン様式の橋。
地元の方も思い思いの時間を過ごしています。

そういえば下記にもブータンが出たり出なかったり。ブータン行く前はダンブルドア一択です。要チェック。

というわけでつらつらと書きましたが、
ブータン最高です。ぜひ行ってみてください。

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