munepatho
国家試験の病理学分野を自分なりに解説します
形質細胞が車軸核なのは一言でまとめると抗体だけを作ることに特化していて不要となっている遺伝情報が多いからです
22歳の女性。発熱と顔面の紅斑とを主訴に来院した。昨年の冬に両手にRaynaud現象が出現し、時々関節痛があった。1週前、友人と海に行き日焼けをした後の皮膚に水疱を伴う皮…
大原則として何らかの刺激により細胞の代謝障害にが生じて変性を起こし、原因となる刺激がなくならない場合やがて壊死(細胞死)をもたらす。 つまり変性は可逆的,壊死は不…
慢性骨髄性白血病に見られるフィラデルフィア染色体の異常はどれか。1つ選べ。 a 欠失 b 転座 c 逆位 d 重複 e イソ染色体 解答:b 染色体異常には①数的異常②構造の異…
ヒトパピローマウイルス〈HPV〉の感染が疑われるのはどれか。1つ選べ。 a 骨腫 b 血管腫 c 線維腫 d 乳頭腫 e 神経鞘腫 解答:d 問題と直接は関係ありませんがa.b.cは非…
術中迅速診断の目的はどれか。1つ選べ。 a.切除断端の検索 b.上皮異形成の分類 c.顎骨内浸潤の深達度 d.感染ウイルスの同定 e.自己免疫疾患の確定診断 この問題の解答は…
歯根嚢胞では国家試験でも網状の上皮脚(口腔外科学第4版ではアーケード状と表現)を認める事があります。歯根嚢胞は齲蝕や歯の亀裂,破折など様々な原因で歯髄が感染し,…
リンパ組織を伴うのはどれか。2つ選べ。 a.鰓嚢胞 b.歯肉嚢胞 c.Warthin腫瘍 d.歯原性線維腫 e.鼻口蓋管嚢胞 a.鰓嚢胞は軟組織に発生する非歯原性の発育性嚢胞です。胸…
2024年5月19日 19:38
2024年5月6日 22:42
2024年4月26日 22:16
22歳の女性。発熱と顔面の紅斑とを主訴に来院した。昨年の冬に両手にRaynaud現象が出現し、時々関節痛があった。1週前、友人と海に行き日焼けをした後の皮膚に水疱を伴う皮疹が出現した。意識は清明。体温38.6℃。脈拍92/分、整。血圧110/60mmHg。顔面に蝶形紅斑を認める。頸部リンパ節腫脹を認める。胸部に異常はない。手と手指との関節に腫脹と圧痛とを認める。血液所見:赤沈48mm/1時間、赤血
2024年4月26日 21:43
大原則として何らかの刺激により細胞の代謝障害にが生じて変性を起こし、原因となる刺激がなくならない場合やがて壊死(細胞死)をもたらす。つまり変性は可逆的,壊死は不可逆な変化と言えます。石灰化歯原性嚢胞には裏装上皮がケラチンへの分化傾向と遺伝子の変化が認められます。ケラチンへの分化を示す→細胞内に角質変性→持続すると細胞死して幻影細胞になる
2024年4月21日 19:31
慢性骨髄性白血病に見られるフィラデルフィア染色体の異常はどれか。1つ選べ。a 欠失b 転座c 逆位d 重複e イソ染色体解答:b染色体異常には①数的異常②構造の異常の2つに大別されます①数的異常にはtrisomy (本来2本でペアの染色体が3本)やmonosomy(染色体が1本)などがある1)常染色体 21 trisomy:Down症候群18trisomy:Edward
2024年3月18日 14:38
ヒトパピローマウイルス〈HPV〉の感染が疑われるのはどれか。1つ選べ。a 骨腫b 血管腫c 線維腫d 乳頭腫e 神経鞘腫解答:d問題と直接は関係ありませんがa.b.cは非上皮性腫瘍です。非上皮性腫瘍は正常組織の上皮組織下の結合組織、筋層、骨(非上皮性要素)のどの部分が増えているかを考えることが重要です。HPVは腫瘍ウイルスとして子宮頸癌や中咽頭癌の発生に大きく関与します。これ
2024年3月13日 11:07
術中迅速診断の目的はどれか。1つ選べ。a.切除断端の検索b.上皮異形成の分類c.顎骨内浸潤の深達度d.感染ウイルスの同定e.自己免疫疾患の確定診断この問題の解答はaとなります。術中迅速診断の目的は切除断端陽性かどうか,リンパ節転移の有無,解剖学的に生検が困難な部位の腫瘍の診断などです(口腔病理学第3版)例えば舌癌でリンパ節転移があれば頸部郭清は必須になるので,術中迅速診断は治療方針
2024年3月12日 22:41
歯根嚢胞では国家試験でも網状の上皮脚(口腔外科学第4版ではアーケード状と表現)を認める事があります。歯根嚢胞は齲蝕や歯の亀裂,破折など様々な原因で歯髄が感染し,防御反応として歯髄炎が生じ,歯髄は側副循環に乏しくまたローコンプライアンスの為,壊死物質も蓄積しやすく圧力が高まりやすいです(いわゆるドミノ理論)また軸索を逆行性するような伝導が生じると神経終末部からはCGRPやSPが分泌されてさらに炎症
2024年3月12日 18:47
リンパ組織を伴うのはどれか。2つ選べ。a.鰓嚢胞b.歯肉嚢胞c.Warthin腫瘍d.歯原性線維腫e.鼻口蓋管嚢胞a.鰓嚢胞は軟組織に発生する非歯原性の発育性嚢胞です。胸鎖乳突筋前縁の側頸部に生じることが多いので側頸嚢胞とも呼称されます。画像所見では耳下腺に発生する腫瘍性病変との鑑別が重要となりますが,鰓嚢胞は耳下腺とは関連しないので一層の線維組織で境されています。リンパ球が集