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【連載終了】聖ポトロの巡礼

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小太りの青年が異世界を無駄にウロウロする日記小説です。謎の存在「ポトロ」として住人にチヤホヤされつつ旅をする、サエない主人公の行く末やいかに(笑)。全24話。
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#小説

【連載小説】聖ポトロの巡礼・お礼とあとがき・資料集付き

 処女長編『聖ポトロの巡礼』いかがでしたでしょうか? お楽しみいただけましたら幸いです。…

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【連載小説】聖ポトロの巡礼(第1回)

貝の月10日  書いとかなきゃ忘れちまうだろう。何せこっちに来てもうどのぐらい経つのか。す…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第2回)

貝の月16日 いい加減やんなってきた。いつになったら着くんだ。 とはいえ、ここは道すがら…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第3回)

貝の月22日 昨日寝る前に食べた木の実はどうやら毒だったらしい。朝から吐き気とめまいが止…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第4回)

貝の月30日 前回の日記の後のことを書いとかないと、後で日記を読み返したときに自分でも混…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第5回)

貝の月36日  ドドロの実のせいで戻された5日分を、どうやら4日で取り戻せた。こないだぶっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第6回)

貝の月45日 45日っていうのもなんかイマイチ慣れない感じ。だいたい一月が49ガインっていう暦はどうなんだよ。死んだ人みたいじゃねぇか。 あ!もしかして四十九日っていう習慣はここから来てるとか・・・俺ももう死んだことにされちまったのかな?向こうの世界で・・・なんだかな。 最近はサリサに乗った人なんかとたまにすれ違う。こないだの日記の日から小さな集落を2つほど通り過ぎて、そこから先は農場やら牧場みたいな場所をよく見るようになった。行き交う人が増えてるってことは、いわゆる

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第9回)

おしまいの月9日 山道をなりふりかまわずひたすら進む。峠にある断崖の上にたどり着いたんだ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第10回)

おしまいの月12日  昨日入国審査(?)が済んだ。変な検査だ。おそらくその、変な薬やら武…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第11回)

おしまいの月15日  へこむわー。  いやもうほんと、へこむわー。昨日からへこみまくり。…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第12回)

おしまいの月17日  ヒマだ。何もする気が起こらない上に、することそのものがない。  いや…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第13回)

おしまいの月20日  今日の日記は衝撃的な内容になるだろう。あの男との会話を、できるだけ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第14回)

おしまいの月26日  あれから何回かズモーのところに足を運んだけど、この旅に関して、あれ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第15回)

 おしまいの月30日  いやー、久々に歩いたらもうあっちこっち痛くてたまんないぜ。もう足なんかパンパンだよ。休憩休憩。体なまりすぎ。  過去の日記によると結局、『城塞都市ゼビル』(いやーカッコいい名前だなぁ・・・ファンタジー小説みたいだ)には2カーマ以上滞在したことになるな。いやはや、日記がそんな風に役立つなんて知らなかったよ。やっぱり何でもやってみるもんだね。  最近は、こうやって羽ペンを持って、このノートに自分のことを書き連ねるのが、楽しくて仕方がないんだ。誰に