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【連載終了】聖ポトロの巡礼

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小太りの青年が異世界を無駄にウロウロする日記小説です。謎の存在「ポトロ」として住人にチヤホヤされつつ旅をする、サエない主人公の行く末やいかに(笑)。全24話。
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#連載小説

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第3回)

貝の月22日 昨日寝る前に食べた木の実はどうやら毒だったらしい。朝から吐き気とめまいが止…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第5回)

貝の月36日  ドドロの実のせいで戻された5日分を、どうやら4日で取り戻せた。こないだぶっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第6回)

貝の月45日 45日っていうのもなんかイマイチ慣れない感じ。だいたい一月が49ガインっていう…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第7回)

おしまいの月2日 道が少しずつ険しくなってきたと思ったら、もうすっかり山道になってしまっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第8回)

おしまいの月4日 怖い。いまだに怖さが抜けない。どうにかなっちまう。くそっ! ついこない…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第9回)

おしまいの月9日 山道をなりふりかまわずひたすら進む。峠にある断崖の上にたどり着いたんだ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第10回)

おしまいの月12日  昨日入国審査(?)が済んだ。変な検査だ。おそらくその、変な薬やら武器やらを持ち込まないようにだと思うんだけど、たいそうな身体検査だった。  王国の城砦の入り口らしき巨大な門にたどり着いて、門番らしい人に例のポトロの札を見せる。するとその門番は、幅15メートル、高さ10メートルはあろうかという巨大な門の横の、小さな通用口から俺を中に入れてくれた。そこは小さな部屋になってて、普段門番が使ってるんだろう、木でできたテーブルや椅子が中央に配置してある。そ

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第11回)

おしまいの月15日  へこむわー。  いやもうほんと、へこむわー。昨日からへこみまくり。…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第12回)

おしまいの月17日  ヒマだ。何もする気が起こらない上に、することそのものがない。  いや…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第13回)

おしまいの月20日  今日の日記は衝撃的な内容になるだろう。あの男との会話を、できるだけ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第14回)

おしまいの月26日  あれから何回かズモーのところに足を運んだけど、この旅に関して、あれ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第15回)

 おしまいの月30日  いやー、久々に歩いたらもうあっちこっち痛くてたまんないぜ。もう足…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第16回)

おしまいの月40日  石や乾燥した大地や、枯れた植物が点在する埃っぽい道が続く。  最近…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第17回)

おしまいの月49日  危なかった。水が切れて丸一日。あと一日余分にかかってたら、また行き倒れてたはずだ。集落が発見できてよかった。  集落に着いてからは、かつてない量の水を浴びるように飲んだ。いや、うまかったね。体にじゅわじゅわ音を立てて浸透していく感じだった。  今日は集落の雑貨屋に世話になることになった。どこへ行ってもポトロは歓迎されるようだ。みんないやな顔一つしない。とても不思議だ。  でも、サリサを貸してくれ、あるいは売ってくれという頼みだけはどうしても聞いて