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あの夜、私は誰と手をつないでいたんだろうか

夏が始まる時の夜って、いつだって何かが始まりそうな浮ついた空気を人々が纏っています。

あの夜も、そんな6月の終わりでした。

仲間同士で飲んで、酔っ払って。ほろ酔いというにはみんな限度を超えていて、学生のようにふらふらと駅までの道をゆっくり進んでいました。

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