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柔らかい身体ってなんだろう

日本発のYoutubeなどをみていると、たまに10周年とかなんとなっていう番組のパロディーだったりとかがあがってるじゃないですか?長寿番組だったり、新しい人が出てきたり、自分が日本の情報で追いつくには、もう限界があるんだなと感じました。

と言うのも、4つの国をまたいで今に至り、5つ目のこのフランスで一番長く滞在する事になるとは夢にも思わなかったのですが、実はそういう10周年だとかをみていて、「なんで俺は知らんのだ!」と憤慨するも、自分がすでにフランスだけで13年、海外生活が24年ほど住んでいると言う現実から逃避していたみたいです。そりゃあ、今の新人が生まれてる時に日本にいないのに、知るわきゃないか…


話は変わりますが、先月に40歳になった夢狂斎です。ダンサーで40まで続けられているのは本当に光栄なのですが、やはりこういう年代になってくると身体の捉え方を変えていかないと感じるわけです。

20代の時だと無茶も無茶でき、元々頑丈な方で回復も早かったのですが、今は筋肉痛ではない痛みの感覚が多くなってくるわけです。これ以上すると絶対に逝っちゃうなという感覚が作動し、やっと回復にも目を向けるようにもなってきました。つまり、休憩を入れるようになったと言う事でしょうか。

太極拳や気功、マッサージも行っているのですが、やはり大切なのは、『行動に対して、どのように活動するか』であり、何をやっているかではなくなってきています。それを今回書いて吐き出していこうと思います。よろしくお願いします。


つまりは、こういう事です。無意識に積み上げられてきた身体能力はいい方向にも悪い方向にも積み重なると言う事です。そして、ダンサーの皆さんはある程度わかるかもしれませんが、ダンスは時に健康に動く、効率よく動くという動き『だけ』では構成されていません。コンテンポラリーダンスもその部類には入っていると思います。

これについては、すでに書いたと思うので深くは書きませんが、今回書きたいのは、先ほどにも書いたように、どのようにその行動に対して活動を行うかです。前にどこかで合気道や武術の達人の本で読んだのですが、『力が抜けた状態は最弱、筋肉強化の身体は強者、柔らかく使える身体は最強』という文章です。理論ではなんとなくわかるのですが、やはりこれを実行するのは容易ではないですね

無駄な力を抜かすという表現で言われても、やはり力が抜けた状態で踊れば最弱に近いでしょう。表現はなく、体も反応はしないのです。筋肉がありすぎると、これも前に表記しましたが、硬すぎる動きでは伸びが出てこなくなるので身体表現の範囲が狭まってしまいます。さらに最近感じるのが、年齢を重ね、さらに活動が減ってきている自粛状態でさらに悪化したのが、身体の硬直頻度です。

ある程度の運動はしていても、今までの活動量に比べたら劣るわけでして、硬直が続くと無意識の内に固まり、気がつけば「あ、ここが固まってるな」と感じてしまいます。そして、なんどもなんども自分に言い聞かせないと「固まってるな」という事実しか頭に入ってこなくなり、困る事になります。


というわけで今日書いておきたいことは、人間だから硬くなることは止められないけど、『無意識の域にまで柔らかく身体の奥から使うことを目指しておこう』と言う事です。

ストレッチをする事も最近は増えてきたおっさんな自分です。元々体が頑丈な自分は、その反面をきちんと見つめる事を少々怠ってきた、どこかで短所を長所だけで補おうとしていたのかもしれません。ただ、はっきり言ってそんな事はありません。やってなかっただけです。

現在の思い込みは後になって糸を引く可能性は大です。身体はダンサーにとって商売道具でもあります。表現のために、そして無理をしても大丈夫なように、体を作っていきましょう。


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