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スマホストーリーズ

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寝転んでスマホで書かれたチープな超短編たち。
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#短編小説

スープが命

スープが命

 ある晩のこと、一軒のラーメン屋の前で一人の男が行きつ戻りつしている。時間を気にしながらも、なかなか中に足を踏み入れない。

 客足の途切れた店内では、片付け始めながら入口のガラス戸越しにチラチラと人影が見え隠れするのに店主が気づいていた。
 
 店主は戸を開けて男を見ると言った。
「お客さん、入るの?入らないの?もう片付けちゃうよ。」
男は、
「すみません。ラーメン一杯ください。」
男を中へ通す

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遅れ者

遅れ者

大多数がオートチャージのスイカを使うようになった近未来。しかし、まだごく少数の者が旧世代のスイカを使っていた。

駅の改札を通ろうとした男がバーに通せんぼされる。侮蔑と苛立ちのこもった視線を浴びながら券売機まで戻る。券売機の不具合でチャージできず、クレームボタンを押すと、券売機の横の金属板がスライドして駅員の顔が現れた。

「どうしました?」

小さな穴が円状に開いたアクリル板越しに駅員が言った。

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