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IT企業社員が考える、IT企業の上層部こそAIを使いこなすべきである理由

最近Note毎日更新を継続中であるが、せっかく自分はIT企業に勤務しているのだから、IT企業にいるからこそ書けることやIT関連の記事を増やしていこうと思います。

今回は、IT企業の上層部こそAIを使いこなすべきといった議題で、経験を基に持論を展開していこうと思います。

昨今AIの技術の進化は目覚ましく、その進化はIT業界を超えて、あらゆる業界に影響を与えようとしています。

まさにシンギュラリティー(技術的特異点)の入り口なんて言われていますが、こんな時代にも関わらず、私はIT業界で働いていて驚いていることがあります。

それは大手のIT企業だとしても、マネジメント層などの上層部がAIの技術に疎いことです。

AI技術は言うまでもなく、IT業界から生まれているものなので、IT業界、特にIT業界を牽引している大手の企業の社員はなおさらここに疎くあってはいけないと考えております。

今回はなぜIT企業の上層部こそAIを使いこなすべきなのか考えていこうと思います。


IT業務でこれから間違いなく使う技術であるから

AI技術はあらゆる業界の業務を効率化もしくは代替できると考えられていますが、その影響はIT業界のようにデスクワークをするような業界が最も大きな影響を受けます。

つまりIT業界における業務は真っ先にこの影響を受け、適応していく必要があります。

また、自分たちが使うだけでなく、お客様にITシステムを提案する際にも間違いなく何かしらでAI技術が絡んでくることになると思います。

そんな中、自分たちがAIについてよく分からないということは大きな問題です。

特に大手のIT企業では、IT業界なのにプログラミングを書いたことがなく、基礎の基礎であるプログラミングがわからないなんてことは往々にしてあります。

なので、これ以上自分たちのやっていることに対してブラックボックスを増やしてはいけないのです。

まさにIT業界の上層部こそこのヤバさを把握して、部下にも伝えていく必要があります。

組織のリストラクチャリングを考える必要があるから

AIが上手く使えるようになると、社員のできることが今までよりも広くなります。

これは移動する時に今まで自転車しかなかったのが、電車や新幹線を使えるようになり、移動時間が大きく短縮されたり、移動範囲が広がることと同様です。

つまり社員のできることが広がるということは、会社の内部でもできることが大きく広がるため、組織を見つめ直すタイミングであるとも言えます。

特に大手の企業はもしかしたらIT企業だけでないかもしれませんが、どうしても外部委託することが多いです。

特に大手のIT企業では、プログラミング技術を必要とするような仕事はグループ会社などに委託するシーンが多く見られます。
(特にお金の関係から中国に委託することも多いです)

私は委託先に技術を要する部分をどんどん任せてしまうから、社内の技術力がどんどんなくなるのではと、この仕組み自体を懐疑的に見ているのですが、AIを使ってできることが増えればこのような委託は必要なくなり、社内でノウハウを溜め込むことができます。

これができると社内で全てが解消できるようになるため、スピード感も大きく向上します。
(委託が増えると伝書鳩が増え、持ち帰って確認みたいなことが増えるので、単純な確認だけでもかなりの時間を要する)

そのため、AIをうまく使うことで、今までのように簡単に委託するではなく、どうやったら内部のメンバーのスキルアップに繋げることができるかを考えて、内部で完結できるかなど、組織をリストラクチャリングしていく必要があると思います。

業務の改善を考える必要があるから

AIがうまく使えるようになると、業務の効率が上がるだけでなく、もちろん無駄なタスクを排除することも可能になります。

私は現在IT企業のグローバル事業部で働いていますが、海外のグループ会社と日本の企業の伝書鳩のような業務を経験したこともあります。

内容としては、海外のグループ会社が日本語ができず、日本の企業が英語ができないとのことで、仲介役になっていました。

ただ、両者間のやり取りを見ていると、テキストベースで解消できることがほとんどですし、自分を挟まずに直接やり取りをしていた方が間違いなく円滑に進むと感じていました。

例えばこういった場面でもAIを使えば、言語翻訳なんてお手のもですし、なんなら丁寧な文面に文章校正してくれます。

つまり海外のグループ会社の社員がAIを使えるように指導するだけで、無駄な業務はなくせるのです。

しかし、IT企業内であっても、こういったことを把握している上層部は意外と少ないです。

以前、上長との面談で、AIを使って無駄なタスクを削減するような動きが必要だと思うと発言した際に、

「でもAIはあくまで手段でしかないよ。目的ではないからね。」

と言われて議論が終わってしまったことがあります。

たしかにAIが手段でしかないのは間違いないのですが、AIで何ができるかが把握できていないのにこの発言は少し自分の中で納得できないものがありました。

AIが手段であるというのは前提な上でですが、上層部がAIで何ができるのかをしっかり把握していただき、業務改善を上からまず実施していくというのは必要かと思います。

まとめ

今回はIT企業の上層部こそAIを使いこなすべきといった内容で書かせていただきました。

特に大企業である以上、縦社会は崩れきれておらず、下からの提案というのは難しいところもあると感じており、このような記事を書きました。

逆にAIによってどんなことが実現できるかが把握できていると、必ず改善点が見えてくるはずなので、AIに対するリテラシーはこれからどんどん伸ばしていく必要があると考えています。

これからの時代を生き抜くためにも、AIを使いこなせるように、自分もしっかり知識をアップデートしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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