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白質紀行

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毎日の日記。
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2024/10/17【夜の重さ】

2024/10/17【夜の重さ】

久しぶりの日記はぷぷりぷり。
書いて外に押し出しちゃう。
なので疲れている人は読まないでね。

「〇〇ちゃんはいいね」の裏側には「お気楽こいてていいご身分だね」が含まれていると思う。(これも満月期特有のマイナスな考えからきていると感じている!)そもそも、そういう言葉の人間に自分の人生の隅まで教えるわけ無いのだが、相手は知ったこっちゃ無い。
そこで何かを遠慮して「でもこれはできないし」とか「△さんの

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2024/05/27【お知らせ】

2024/05/27【お知らせ】

お知らせ

まだ先ですが、2025年4月1日から4月12日までの期間で、愛知県豊川市にあるcafe&gallery gradualさんでの個展が決まりました。

カフェはモーニングも行っていらっしゃって、コーヒーがとても美味しいのでぜひ行って欲しいです!

また、隣の棟にオーナー様のシルバーアクセサリーや厳選された素敵なアイテムも販売されています。

また、期間が近くなったらご報告いたします。

2024/03/29【今日の】

家の前に謎の単語を毎日掲げる家。
キューピーの首をポールにさして雨ざらしにしている家。
山道の集落で出会うペンキ手書きの美術館。

毎日通りかかる道で出会うたびに「なんだ?!」と思う場所を見つけなきゃ。

2024/03/28【羊の角】

2024/03/28【羊の角】

これは、私の部屋の写真だ。

良かったらここから購入できる(https://mutihebi.thebase.in)&インスタ(https://instagram.com/mutihebi)は写真がいっぱいあるので見てね。

部屋の奥に、つり目の絵がある。
彼は羊で私の夢の中に出てくる。

それは、山岸涼子さんの描くニジンスキーの姿であり
フレディー・マーキュリーさんが飛び跳ねるI Want to

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2024/03/27【梅】

2024/03/27【梅】

梅の花を摘んで集める。
枝の棘は指を刺す。

夢の中で、奥の間の襖を開けると春の庭が見えた。
裸足のまま庭に出ると、古い平屋がある。
縁側には白い着物の女が座っている。
女は自分の横を指さして座れという。

花をすすいで沸騰するシロップと一緒に瓶へ詰める。
梅の花は透明なガラス細工に変わる。

襖の向こうはいつ開けても春だった。
季節が明け、再び春が来て、また冬になっても女の外見は変わらなかった。

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2024/03/26【うろこ】

2024/03/26【うろこ】

滑空するコミミズクが
大きな胡桃の木を見つける
降下して枝に捕まると
己の翼に痛みが走る

驚いてなお強く枝を掴めば
また翼が痛む

翼には爪の跡があり
足に力が入るほど
翼から血が流れる

眩暈で落ちるコミミズク
地面に落ちる寸前で
翼を広げて飛び立つ

あの枝は痛むか?
あの樹はわたしか?

周囲を見渡す。
どの木もお前だ。
この森はお前だ。
お前の爪は当たっても痛まないはずだ。

思い出せ。

2024/03/25【イタチ】

2024/03/25【イタチ】

夜、走る。
イタチ。
黒い寒天の中を。

夜、深く深呼吸すれば噴火する火山灰が喉を焼く。
咽て息吸えばなお深く灰届く。

そこに一匹のいたち。
鎌を持ち。

裂く!寒天を。
裂く!お前の牢獄を。
裂く!食べやすく。

行け。夜のイタチ。
行け、切り傷浅く。。

2024/03/23【霧】

初めて会った場所は霧の高速道路だった。
遠くでぼんやり点滅する赤い光にゆっくり近づいていくと彼がいた。

喧嘩をするといつもこうだ。
私が運転している車の窓から見える景色が濃い霧に包まれている。
またこういうことをする!
私はふっ!と息を吐いて霧を吹き飛ばす。

2024/03/22【噴出】

2024/03/22【噴出】

部屋の白熱灯が、一定の音程で電子音を発している。
静かを表わすようなノイズから、機嫌のよい猫のように喉を鳴らし、また戻る。
音が聴こえている間、ブラウン管のテレビで監視カメラの映像を見ているような感覚になる。私は薄暗い部屋で絵を描いている。
本棚が大きな本で埋め尽くされ、今にも崩れてお前に落ちるぞ。

そう思ったところで「キン」とクリアな金属音が白熱灯から聞こえる。

そうして私は部屋に戻ってくる

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2024/03/21【考えていること】

暖かい日差しの午後を歩いている時、金属の柱が落下するような音がする。
途端に空が裂けて在りし日の先生や骨の欠片やモザイクのかかった人間などの魑魅魍魎が噴出して空気が紫になる。

その空気を吸うまいとして息を止め、姿勢を低くする。
私以外の人には見えるはずもない。私の記憶だから。

ゾンビが悠々とランチをとっていても無視しなくてはならない。
私にしか見えていないのだから。

そのような魑魅魍魎は、人

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2024/03/20【日記】

投稿し始めて10日が経った。
日記と言いつつ、その日の出来事があまり書かれていないことに気がついた。 
描く事が思い浮かばないと、頭の片隅で育った街並みを少しずつ切って貼り付ける。そうすると文章ができる。

このスタイルなら継続できそうなので、しばらく続けます。
また明日!

2024/03/19【純ちゃんの思い出】

2024/03/19【純ちゃんの思い出】

台湾で純ちゃんのライブがある。
私は、実は純ちゃんのライブへ行ったことがない。
憧れが大きいから、自分が万全な時に行きたいと思っているのだがそんな日は来ないかもしれない。行かなきゃ。

高校生の頃、美術部のゆみちゃん(仮名)が「好き好き大好き」を口ずさんでいた。彼女は色白で背が高く、賢い美人だった。
その頃の私は戸川純の名前を知っていても検索するほどではなく「有名なアイドル」という認識だった。

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2024/03/18【頭痛】

2024/03/18【頭痛】

今朝、目が覚めた時に頭痛があった。
左側の、後ろだ。

私は左側の頭が大きい。
左側の後ろにあるのは何か?
Ifretobi ventricle(第五脳室)だ。
脳脊髄液が側脳室からイーリス孔を通って第五脳室に流れ込む。

第五脳室の機能はあまり知られていないが、磁気を識別していると考えられている。
中でも、生物間の距離や感覚を識別する時に使用される。

寝返りをうった時に違和感があるのは、第五脳

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2024/03/17【エ】

2024/03/17【エ】

小学4年生くらいのこと。
通っていた絵の教室で、チラシを貰った。
「名古屋で展示があるから行ってみてね。」
背が高くてソバージュで美人な先生が言った。

チラシには、奇妙な絵とタイトル「白紙委任状」と書いてあった。
馬に乗った女性が木を隠したり、木に隠れたりしている絵だ。
小学生の私は「ははーん、だまし絵を描く人だな?」と思った。
シュルレアリスムなんて聞いたことはないが、エッシャーを知っていた私

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