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諦め。33

誰かに養われていることに慣れていたけれども、僕はもう20歳。
今生きているのは父親が残した遺産のおかげなわけで、自分の稼ぎで生きるってことをしたい。芸大は受からなくても、誰かを感動させるってことは、芸大に入らなくてもできるし、感動させたことはないけれども、まず、やろう。

藝大受験は諦めよう。


ついこの間は絶対に諦めないだとかほざいていたけれども、簡単に諦められたのは僕の怠惰か、それとも気分屋なのかよくわからない。
いや、自分のことを的確にわかっている人間はこの世にどれだけいるのだろうか、諦めであり、決意でもある。

まずは働いてお金を稼ぎ、自らの生活を安定させるところから始めよう。


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