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スタート。30


自立と考えると、まずお金を稼がねばと考え、愛子に相談をした。
愛子は援助交際の他に、パチンコ屋さんのアルバイトをしていて、紹介してもらうことにした。
「あなたのいつもの突拍子もない思いついき、好きよ」
そう愛子がにっこりとすると何かいいことが起きそうな気がする。

働き始めてみると、あまりに簡単すぎる作業と、19歳の僕が手に入れられる給料の多さに驚きと、世間ってやつを知れた気になり、得意になる。

パチンコ屋さんの構造はとても簡単で、お客さんがパチンコの台に座る、当たる、呼び出される、箱を渡す、台に異常があれば、直す、お客さんが帰りたくなったら呼び出されて、球を運ぶ、景品に交換する。それだけである。

純粋に新しい経験ではある為、楽しくて一瞬とも言えるくらいに1ヶ月が過ぎて給料日。

さて、このお金は何に使おうかしら。


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