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道具の機能とデザイン 〜理想のアロマポットを「作って」みた

昔から、アロマというのがなんとなく好きです。精油も時々買ったりします。

でも、自分の好みにぴたりと合う「アロマポット」に出会えていませんでした。
どこか妥協して買う。
我慢しながら使う。
次第に使わなくなる。
その繰り返し。

私はアロマポットという「道具」にいったい何を求めているのか、考えてみました。

私がアロマポットに求める条件は

1 キャンドル式であること
電気式の良いものもあると思いますが、私はキャンドル派です。
2 炎が見えること
せっかくキャンドルを焚くなら炎が見たいです。
3 上皿に水がたっぷり入ること
水が少ししか入らないものだと、すぐ空焚きになってしまいます。油断できず、リラックスできません。
4余計な色柄がないこと
5 洗いやすいこと

これらの条件を満たすものが、意外と、ない。
特に「4」と「5」が、なかなか叶わない。

「アロマオイルを焚く」というのはオシャレなイメージが伴いますが、要は「蝋を燃やして、水に浮かべた油を熱する」ということ。
煤・蝋・水垢・油など、ハードな汚れがつきものです。
しっかり洗える、汚れが落としやすいものでなければ、いつしか薄汚れて、使うのが億劫になってしまう。

ないなら作ってしまおう

…ということで、自分で作ってみることにしました。といっても、0から作ることはむずかしい。

アロマポットとは、つまり。
① 水と精油を入れる耐熱性の器
② キャンドルを安全に燃やす場所
③ ①と②の間に適度な距離をとるためのもの
この3つを揃えればいい。

そして、このようになりました。

まるで理科の実験。

画像上から、
・HARIOの50mlビーカー(約400円)
・アルコールストーブ用五徳(110円)
・キャンドルホルダー(2個組・110円)

…え、これはちょっと、という方もいると思います。でも、私にとってはこれが最も使いやすく、見た目も好み。
とても洗いやすいです。食器と同じように、気軽に洗えます。

そして使い続けるうちに、アロマポット以外の用途にも気がつきました。

コーヒーを温かいまま保ったり、
お酒をゆっくり燗したり、
料理が冷めるのを防いだり。

こういうことができるのは、道具がシンプルなおかげですね。
これは、嬉しいおまけでした。
※コーヒーやお酒は「直火OK」の耐熱グラスで温めています。


理想のアロマポットを追求してみたら、思いの外面白い道具ができました。
世の中には、同じ用途の道具が、さまざまなデザインで売られています。
なんとなく欲しがるのではなく、自分がその道具に何を求めるのか、考えて選ぶことは本当に大事だなと思います。