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個人の価値を見出している独立型社会福祉士へのリスペクトがとまらない【Xいいね100考察#10】

みなさんこんにちはKeiです。
救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカー(以下MSW)として働いている社会福祉士7年目で、毎月5,000PV以上のソーシャルワーク関連のブログX (フォロワー1,300人以上)等を発信しています。
社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
この記事は私がXで発信したポストで「いいね100以上のポストを深掘り」します。

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今回は以下のポストを深掘りしていきます。


「社会福祉士」の名称に価値を求めるのは限界がある

社会福祉士に対して「業務独占資格にするべき」「名称独占資格だから価値が上がらない」としばしば議論になりますが、この手の議論はいまさらああだこうだ言っても簡単に解決しないので現状の「名称独占資格」である社会福祉士がいかにして価値を上げていくかを考えます。

結論からいうと、社会福祉士のような名称独占資格は「個人」にも価値がないと生き残れない国家資格であることを理解する必要があります。

社会福祉士の価値は知識量ではない

価値=知識と考えている社会福祉士は本質を見誤っています。
「クライエントにとっての価値なのか」「組織にとっての価値なのか」など「何に対しての価値なのか」を考えられていないMSWは少なくありません。

例えば、病院で雇用されるMSWの給料の多くは「個人の価値(強みともいえます)」に対する対価です。
社会福祉士であることは診療報酬を考慮すれば前提条件ですので社会福祉士であることに価値を見出すことは既に難しいです。

価値が「個人」にあるのか「看板」にあるのかを理解する

病院に雇用されている社会福祉士のリアルな価値は、大学病院、日本赤十字社、済生会、国立病院機構などの雇用されている「組織の看板」に付随する価値である場合が大半です。

しかし、個人に価値があると勘違いして乱用するMSWも残念ながらいます。
回復期や療養型、介護老人保健施設等のMSWは「今後の連携上多少のパワープレーも応需しないと急病を受け入れてもらえない」という「組織の看板に対するジレンマ」が少なくありません。

組織の全体像を把握した上で「これは自分が創った価値だな」と解釈できる部分がどれだけあるでしょうか。
病院に雇用される「社会福祉士としての価値」とは異なる「個人の価値」として認定医療ソーシャルワーカーの取得は極めて有効です。
「個人の価値」を組織に認めてもらえるように今すぐ行動しましょう。

「価値」は独立型社会福祉士から学べ

独立型社会福祉士は当たり前ですが組織に雇用されていないため「組織の看板」を使うことはできません。主に2つの価値である「社会福祉士である価値」と「個人としての価値」を売り込んでサービスに結びつけています。

独立型社会福祉士の仕事するために営業をして「個人としての価値」を認めてもらわなければいけません。
私の知り合いである独立型社会福祉士の先輩は以下のような価値があります。

  • 弁護士よりも費用が安い(社会福祉士の価値)

  • 社会福祉制度に詳しい(社会福祉士の価値)

  • 24時間365日電話とメールで相談可能(個人としての価値)

  • フットワークが軽く、電話1本ですぐに駆けつける(個人としての価値)

  • 言葉遣いや言動がていねいで優しい(個人としての価値)

尖った解釈をすれば、成年後見人制度の活用は弁護士や司法書士が行う方が利点が高いです。契約に法律やお金が必ず絡む且つ、社会福祉士は裁判所に提出する書類等の作成は最終的には法律の専門家に依頼することになるからです。
「社会福祉士の方が福祉に詳しくて良い!」と考える人の意見も全く否定しませんが、数字として表れているのは弁護士と司法書士です。

最高裁判所のデータによると、成年後見人になった人のうち、親族が占める割合は約20%にとどまり、残りの約80%は親族以外が成年後見人に選任されています。
親族以外の内訳は、弁護士が約27%、司法書士が約37%、社会福祉士が約18%で親族以外と呼ばれるクライエントの本音は「福祉よりも面倒なことになりたくない」が優先される傾向にあることがわかります。

成年後見制度を利用するクライエントが「福祉」に重きを置いていない現実が、数字で表れています。
その中でも、社会福祉士を選択してもらえるのは司法書士や弁護士よりも「個人としての価値」があるとクライエントから判断されたためです。

  • 24時間365日電話・メールでで相談可能(個人としての価値)

  • フットワークが軽く、電話1本ですぐに駆けつける(個人としての価値)

  • 言葉遣いや言動がていねいで優しい(個人としての価値)

上記に対しての価値は可視化されにくいので極端な例でしたが、これらに価値を感じて依頼しているクライエントがいることは間違いありません。

先述したようにMSWとして「個人としての価値」を上げるためには「社会福祉士」のMSWは既に飽和状態にあるため、認定医療ソーシャルワーカーの取得が有効です。
「同じMSWなら認定医療ソーシャルワーカーに頼みたい」となるのがクライエントの隠れた本音です。
「個人としての価値は」数字には表れにくいですが、将来必ず良い方向に身を結びます。


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