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学年末テストを終えて/彼ら自身が自由を嫌う

ようやく学年末試験の採点を終えた。

2学期よりは平均点が上がった・・・のだが、正直あんまり変わっていない。

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テストの内容は、前半が教科書の再現、後半が自己表現という形だ。

これによって、もくもくとデスクワークをするのが得意な生徒とそうでない生徒がどちらもそこそこの点数を取れるようにするのが狙いだった。

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しかし、この「自己表現」というのが、ほとんどの生徒にとって「何を書けばいいのかわからない」というものだったらしい。実際にそういうクレームを職員室まで入れた生徒もいたそうだ。

私は、英語で自由に表現できる問題を作った。なので、極端にいうと「It's good」とか「No」とか書くだけでも1〜2点は入る。

そう説明してもなお、なにひとつ書かない生徒がいた。

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けっきょく、校長の指示により、その「自由に表現できる問題の解答例」という、本末転倒なものを作ることになった。

ようは、「こんなセリフが有効だよ」というものを私が書いてみせるのだ。案の定、半分以上の生徒がそのセリフをそっくりそのまま自分のテスト用紙に書いた。

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私は、いまの高校で教えるのは3月末までと決められていた。

なので、4月以降、そして卒業後の進級や就職のときに使えそうなテクニックを中心に教えた。

だが、最終的にそのテクニックを身につけたのは生徒のうち1割か、もっと少ない人数だった。

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4月からはまた別の学校で教える。次も高校だ。

教科書やプリントなどを再現するだけのテストは、いうなればただの記憶力ゲームだ。

中高あわせて6年間も英語を勉強していながら、ほとんどの大人は英語をまったく使いこなせない。

野球部やサッカー部に6年間所属した場合、こんなことはありえないと思う。


いったいどういう方法で教えればいいのか。まだまだいろんなことを試してみたい。