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SNSで出会った女社長2人が、出会ったその日にオリジナルプロダクトをつくる事になったワケ

りさ:こんにちは!東京にあるPR・ブランディング会社の代表取締役、有村理沙(以下、りさ)と申します。

みや:こんにちは!京都 嵐山で全室スイートホテル・レストランのプロデュースと運営をしております、ジャパンリゾート株式会社 代表の松下美耶(以下、みや)と申します。

りさ:今日は私とみやさんの出会いと、2人で始めることになったプロジェクトについて書いていこうと思います!

目次

1) Twitterで出会った京都と東京に住む女社長2人。会ったその日に一緒にシャンプーを作ろうと決めた
2) なぜ「母と娘のシャンプー」なのか
3) 商品作りをしたことがない素人2人の奮闘
4) みんなで作って成長させていくブランドにしたい


1)  Twitterで出会った京都と東京に住む女社長2人。会ったその日に一緒にシャンプーを作ろうと決めた


りさ:まず私とみやさんの出会いなんですけど、実はTwitterなんです。140文字という文字制限のある世界で、とても芯があり、価値観が似ていると感じたみやさんとコメントを交換し合うようになりました。

みや:ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しい!私は、りささんの「可愛らしくて強い女性像」にとても魅力を感じて。私には無い可愛らしさがあるのに、芯があって強い女性って、最強やん!と。(笑)「りささんとぜひお友達になりたい!」と思って、Twitterをフォローさせていただいたのを覚えています。

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りさ:
そのうちみやさんが東京に来る機会があり、一緒にランチをしようということで声をかけてくれて。私は契約先にゴーストレストランという、客席のないデリバリー専門のキッチンをまるまるビル一棟運営している会社があるのですが、そこで料理の商品開発やお客様とのコミュニケーション、PRなどに携わらせていただいていて。みやさんのホテルもレストランを経営されているので、宿泊施設としてのホテルももちろん、飲食業の話もしましたね。

みや:しましたね!とにかくお互いがお互いの仕事内容に興味津々で、ずっと喋り続けていました。

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(フレンチ名店 sio の鳥羽シェフ監修の「純洋食とスイーツ パーラー大箸」でランチとプリンを食べながら熱く語りました)



りさ:そのうち経営者としてビジネスの深い部分の話に発展して・・・私は企業に対するPR・ブランディングを仕事にしているのですが、いつかは自分の商品やサービスも持ちたいという話をしたんですよね。

みや:そうそう!もう、その瞬間、「これは、運命・・・!」と、心の中で思いましたよ。

りさ:多分周りの人が引くくらい盛り上がっていたと思います(笑)我々PRプロデューサーの仕事って基本的には出来上がったものや既存のサービスをPRするわけですけど、商品を作る前段階からPR目線があるかどうかってとても大事だと思っていて。そういう話をみやさんにしたところ、実はホテルでオリジナルプロダクトを作りたいと長年思っているんですと・・・

みや:そうなんです。私、未経験でホテルを立ち上げておりまして。今、4年目なのですが、立ち上げ1年目からホテルオリジナルのプロダクトを作りたいなぁと考えていたんです。実は、実際にプロダクト作りにチャレンジもしたのですが、当時はホテルを運営することに手一杯で、うまく行かずに頓挫してしまったんですよ。

りさ:そうだったんですか!

みや:実は、そうなんです。今では優秀なスタッフもたくさんいて、運営や接客は彼らがバッチリやってくれるので、ありがたい事に私は運営以外で「もっとホテルをより良くするには、お客様に更に満足していただくにはどうすればよいか?」という部分を考えられる余裕が出てきたタイミングで、りささんにお会い出来まして。

りさ:一緒に作りませんか?と言っていただき、1秒も迷うことなく「お願いします!」と。笑

初めて会ったその日に一緒にオリジナルプロダクトをつくることが決定しました。

みや:我ながら、私達の勢いの良さと熱さがわかるエピソードですよね。笑


2) なぜ「母と娘のシャンプー」なのか


りさ:数あるプロダクトの中で、なぜシャンプーなのか?という話もしましたよね。

みや:そうですね!私自身、ホテル運営する中で、たくさんのお客様からインテリアや空間をお褒めいただけるのがとても嬉しくて。というのも、インテリアや調度品は、可能な限り私が現地に足を運んで、実際に見て、触れて、造り手さんともお話をして納得したものしか置いていないんです。

無題のプレゼンテーション (1)

りさ:すごいこだわりですね!顧客の立場からすると、大量生産ではなくオリジナリティのあるホテルはそれ自体が選ぶ理由になります。

みや:そういった嬉しい経験をホテル運営をしながら経験する中で、「もっと、私が良いと感じたこだわりのモノを、ホテルの中にちりばめたい」と考えるようになりました。

どこからこだわりたいかなぁと考えたときに、「香り」がまず思い浮かびました。「香り」って、当時の記憶がフラッシュバックするじゃないですか。「この香水の香りは新卒時代を思い出す」とか「金木犀の香りがするとめっちゃしんどかった部活の走り込みを思い出す」とか。

りさ:わかる!!!

みや:「香り」が京都の旅の思い出を引っ張り出してくれるきっかけになってくれたら、とても素敵だなぁと。そこで、「香り」から「シャンプー・トリートメント」が思い浮かびました。

りさ:みやさんと話していた時にとても心を惹かれたコンセプトがあって。それが「母と娘のシャンプー」を作りたいというところだったんですよね。

みや:「母娘で使うプロダクト」という構想は、実は5年前位からあって。京都ってお土産物がたくさんあるんですけど、ふと、今って仲の良い母娘がたくさんいるから、母娘どちらかが京都に行ったときに、「これ、娘(お母さん)にお揃いでお土産買っていってあげよう!」と思える商品があれば、お土産の選択肢が増えるかなと思ったのが始まりで。当時は、シャンプーではなく石鹸をイメージしていたのですが、その長年の構想を、今回のシャンプーに当てはめた、という感じです。

あとは、構想当時から、コンセプトが母娘だからやる時は私の母と一緒に作ろう、とは考えていました。母は私のことを世界で一番理解してくれる人なので、私が大好きな「仕事」を、大好きな「母」と一緒にやってみたかったんです。

りさ:
この話を聞いて、全私が泣きました(笑)私は自分がPRをするか否か選ぶ際に「その人の想いとストーリーがどれだけあるか」を重視するのですが、とても心を動かされました。

そしてこの思いを込めてつけたプロダクトの名前が?

みや:「Ms. and Mrs.」です!

りさ:最高〜!!!!みなさん、いいでしょ?!笑


3) 商品作りをしたことがない素人2人の奮闘


りさ:みやさんと東京で初めてお会いして、水を3リットルくらい飲む勢いで語りまくったのが2020年の10月のこと。翌月には嵐山にあるみやさんのホテル「The GrandWest Arashiyama」に泊まりに行きました。私は現場を見ないと気が済まないタイプなので、ホテルの受付・客室・屋上・レストラン全てお客様として体験させていただいて・・・ホテルのブランドイメージを損ねないかつ、むしろ底上げできるプロダクトを作りたいと思っていたので、イメージが広がりました。

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みや:ありがとうございます!本当にすぐ来てくださったので、びっくりしました。笑

りさ:年内は私から企画書を出させていただいたり諸々やり取りをし、2021年から正式に動き出しました。

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(一方的にリサーチ報告を送りつける笑)



とはいえお互いシャンプーを作ったこともないので。まず商品を作るにあたって決めるべきことをまとめて提案し、ミーティングを重ねてコンセプトやブランドイメージ・ターゲットなどを決めていきました。

同時に私はホテルやライフスタイルショップを周り、シャンプーやプロダクトに関して広くリサーチを重ねました。

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リサーチすればするほど、オリジナルでアメニティを作っていて、その認知があるホテルはあまりないなと。だからこそそこで認知をとりたいなと思いましたね。

みや:確かに、ホテルのオリジナルアメニティのほうが独り歩きしちゃう位に認知が取れれば、新しい形でおもしろいですよね!ホテルとしてのブランドや信頼にも繋がりそう。

りさ:それでもどうやって商品を作ればいいかはわからない。そこで昔、スキンケア商品を0→1で作った知り合いの話を思い出して・・・コンセプトと譲れないポイントを決めたら次は工場探しだ!詳しいことは頭を下げて工場の方に教えてもらおうと。 みやさんに「どうやって工場探します?」と聞くと「電話しまくる!」と即返ってきた。笑

みや:「シャンプー オリジナル 工場」でググって、上から電話していく・・・を、良い業者さんが見つかるまで続ければ良いかな、と。笑

りさ:私もみやさんも難しく考えすぎず、まず行動してみる派なんです。素人がいくら考えてもわからないものはわからない。最低限の準備はするけど、準備万端になる日など永遠に来ないので。そういう価値観が同じだとSNSを通してわかっていたこともよかったですね。


4) みんなで作って成長させていくブランドにしたい


りさ:前述したゴーストレストランで「チキンオーバーライス」という料理を開発して販売しているのですが、今では約2坪の極小キッチンで月商450万円を超える売り上げるブランドに成長しました。テレビでもたくさん取り上げていただいたので、今ではパクりブランドが多発しています笑

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そのブランドを立ち上げる際にコンセプトにしていたのが「お客様と一緒に育てるブランド」にしよう、ということだったんですね。料理にサンキューカードとQRコードをつけて、そこからアンケートに回答していただきました。最初は「お米が固すぎる!」というご意見が殺到し、「本場NYのお米はパラパラだけど、日本人好みに柔らかくしよう」と改善しました。改善したらすぐにSNSで報告し、するとお客様がまた「お米が美味しくなった」と感想をくれて・・・。そのほかにも「ほしいトッピングは?」という質問に対して多かったトッピングを導入しました。今ではトッピングがないご注文の方が珍しいくらいです。

この経験もあり、もし自分がブランドを作ることになったら、お客様と一緒に育てるブランドにしたいなと思っていました。

みや:もう、そのりささんの思いに共感しまくりです!私もレストランを運営しているのですが、年々、「お客様を巻き込み、作り上げること」が出来るブランドやレストランがいかに強いか。というのを、特にこの1−2年でひしひしと感じています。

りささんがやっている、QRコードがついたサンキューカードを入れて、アンケートを取り、改善を続ける。文章でみるととても簡単なのですが、はっきりといってしまえば、「面倒くさい」んです。でも、その「面倒くさい」を愚直に続けて積み上げていくことで、いつか大きく花が開くということが私も頭ではわかっていたので、直近の私の目標は「お客様と作り上げるホテルやレストランになること」だったんです。

なので、そういう意味でもりささんの思いに共感しっぱなしでした!

りさ:そんなこんなしているうちに、2021年1月にClubhouseという音声SNSが始まって。始まった当初の勢いはすごかったですね。TwitterやInstagramでは出会わなかった、しかも世界中の人とタイムラグなく話せる。そこで自分主催でいくつかルームを開いてみて、私は知らない人もどんどんスピーカーにあげて一緒に話していたんです。

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すると結構な頻度で「どのルームも自分はなかなか話す機会がもらえない。こうやって話せて嬉しい。」と言ってもらえて・・・「みんな何かの一員になりたいんだな」と感じました。

コロナの影響でリモートワークになったり、20時以降はお店が閉まってしまったり、人間関係が希薄になっていると思います。だからこそ誰かと繋がりたい、何かの一員になりたい、という思いが強くなっているのかなと。

みや:本当にそうだと思います。うちのホテルやレストランは、子育て世代のママもたくさん働いてくれているのですが、彼女たちが必ず言うのが「1日中家にいて、家事をして、TVとスマホを見て、家族としか話さないと、社会と切り離された気持ちになって怖いんです」と。だから週1でも働きに出たいんです、と仰るんです。

コロナの影響で、その思いはより一層強くなっていると思いますが、人の根本的な欲求として、「何かの一員になりたい」「誰かの役に立ちたい」という思いはあるんだろうなと。

それを、私達が作るプロダクトで実現できたら、こんなに素敵なことってないよね、と。

りさ:そういう意味でも色々な方にアドバイスや客観的な意見をいただいて、一緒に育てていくブランドにできたらなと思っています。


5) 今後の動き


りさ:今回こうやって、ようやくプロジェクト開始のご報告ができたので。今後は必死で工場を探しつつ、SNSなどを通して色々な方にご意見をいただきたいですね。TwitterやInstagramはもちろん、Clubhouseでも定期的にルームを立ち上げて、素人が教えを乞うスタイルで。笑

みや:そうしましょう!私達らしく、泥臭く。笑

りさ:あとはとにかく良いプロダクトを作ること。D2CとかP2Cが流行りと言われていますが、プロダクトがいいものでなければ一過性で終わってしまいますし、お客様の信頼を失ってしまいます。だからこそ自分が知り合い全員におすすめしたいくらい、大ファンになれるプロダクトを作りたいですね。

あとシャンプーは第一弾にすぎないので、今後も素敵なプロダクトを一緒に作っていきたいと思っています。

みや:そこは本当にそうで。少し前に流行った「インスタ映え」な商品も、結局プロダクトとして「純粋に良いもの」しか、今は残っていない。SNSを通して、造り手とお客様の距離が近い現代だからこそ、今まさに「商品の良さ」が求められているんだと思います。

今後、SNSを駆使してMs. and Mrs. を発信し続け、長く愛用していただけるプロダクトを作りたいと思います。

皆様、駆け出しひよっこの私達ですが、応援ご協力いただけると嬉しいです!

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