2022カタールW杯試合分析 大会13日目

新年度になり全然投稿のペースが上がらないまま焦りを感じているが、ぼちぼちやっていこうと思う。

大会13日目はGLの最終試合となる。

グループH ガーナvsウルグアイ



ガーナ


ウルグアイ


ガーナは今大会4-3-3の基本フォーメーションでBUを丁寧に行い、前線の選手の身体能力などを活かしながら攻撃をしている。

対するウルグアイは、強力2FWがいるため、カウンターでも仕留められる粘り強さをもっている。

ゲームは筆者の予想通り、組み立てようとするガーナに対して、ウルグアイは2列目でしっかりとボールを回収し、時間をかけずに縦に速いカウンターへと移行する。

その流れからサイドへ侵入し、クロスからのゴールを2発。

ガーナも守備における粘り強さが足らずに、大味な守備が多かった。

両チームともゲーム中のPKを獲得し、それで試合の流れも変わるという何ともW杯らしいゲームとなった。

この試合のMVPはレフリーに送りたい。良くも悪くも目立ってしまったゲームとなった。

ウルグアイは自身のゲームの裏で行われている結果次第での決勝T進出となるが、先述するが、韓国がポルトガルを負かしたため、最終戦に勝利したもののGL敗退となる。


グループH 韓国vsポルトガル


韓国とポルトガルのスタート画像の取り忘れ・・・

しかし、試合記録は怠らずにやっていた自分に天晴。

韓国は4-3-3、ポルトガルは攻撃時は4-3-3で守備時に4-1-4-1となる。

韓国はミドルブロックからのカウンター狙いというところだが、1stDFが定まらず(少し距離が遠い)、なかなかうまくいかない。

ただなぜ韓国の1stDFが定まらないのかというと、ポルトガルのBUは中盤の人数がSBが高い位置をとり、アンカーのネベスが2CB間に落ちてきて3枚BUとなり、IHやWGの選手が中央に密集することで、相手のプレスのギアを抑えていた。

そこで相手をひきつけることで、空いたサイドのスペースにDFラインからロングボールで背後を一発で狙い、ゴールに向かっていた。

前半37分のポルトガルのプレーは圧巻で、三人目の連続で相手に捕まることなく、背後をとることができていた。コンパクトな距離にいるからこそ、テンポのあがったプレーができていた。万が一ボールを失ったとしても、即時奪回で人数をかけて奪い返すことができていたので、ネガトラもデザインしたBUだった。

ただ韓国はセットプレーから得点を奪う。
1点目は自身のCK。
2点目は終了間際の相手CKからのロングカウンター。ソンフンミンのロングスプリントが活きたシーンとなった。

サッカーの得点の4割はセットプレーから生まれると言われている。
イメージしやすいのは、自身の攻撃のセットプレーであるが、実は相手セットプレーからのカウンターにも得点機会は隠されている。

陣形が崩れるからこそ、広大なスペースが生まれ、韓国のように縦に速くプレーできる選手がいるのであれば、それもチャンスになり得る。

勝ち越してからの韓国は5-4-1で徹底的にブロックを敷き、逃げ切った。

MVPはソンフンミン。チームの大黒柱である選手が試合終盤であのスプリントを出し切れることが韓国の強みであろう。


グループG セルビアvsスイス


セルビア


スイス

どちらのチームもFWに強力な選手を有しており、シンプルにサイドからのクロスで攻撃していく。

セルビアはBUに急ぎが見られるのか、相手を寄せきれないまま中盤の選手を使っていたので、ボールを失うシーンが多かった。
ただ、前線の2FWが強力であるがゆえ、2ndボール回収し、二次攻撃を展開するという作戦でも良いのかも。

対するスイスは、中央に集めて3人目を使いサイドの背後へ。
クロスも相手の守備が整う前に1タッチであげきることで、FWにスペースを創り出していた。GL第1戦と同じような得点シーンがあったので、チームの狙いとしてつくられているプレーだということがわかる。

3人目を使ったプレーが上手いスイスである。


MVPはバルガス。空間をみつけることに長けた選手であり、周りを活かせるプレーが多かった。解説の玉田の言葉を借りるなら「アシストで決まるゴール」ができていた。

分かりやすっ!

グループG カメルーンvsブラジル



カメルーン


ブラジル

4-2-3-1のミドルブロックを敷くカメルーンは中盤をブラジルとのマンツーマンで勝負する。

対するブラジルはGL突破が確定しているため、ターンオーバーで控え組がスタメンに。控え組とは言っても、各所属クラブでは主力級の選手であることに変わりはないが(笑)

相手がマンツーマンでインターセプトを狙う、もしくはサイドへ誘導しているので、ブラジルは1タッチなどを使って如何にテンポを上げて背後へボールを運べるかということがカギになる。

ブラジルの両WGがカットインタイプなだけに、相手の粘り強い守備に対して、クロスのタイミングを見失っているように見える。

相手に準備させる前に、1タッチクロスやアーリークロスなど、で生み出したDFラインの背後のスペースを効果的に使う必要がある。

カメルーンは攻撃時のコンビネーションプレーこそ?であるが、狙い通りカウンターからアーリークロスで得点!

まさにブラジルがやりたいことをやってのけたという感じ。

その際に得点した選手がユニフォームを脱いだため、イエローカード。既に1枚もらっていたので、退場処分に。

MVPはレフリー。
その選手が退場する際に握手をしてからレッドカードを提示するという何ともほっこりするシーンであった。


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