24-1. 女性の持つ“慈愛の力”と“稼ぐこと”を両立させる
引っ越す前に会いたい人がたくさんいたのですが、つわりがあったので誰とも約束できず。
ですが、唯一、20年来の友人とだけ会うことができました。
彼女は会社員をしながら、女性ビキニ競技の選手をしています。いわゆる“ボディビルダー”と言えばわかりやすいでしょうか。
短期間で体脂肪率を下げ、一番を勝ち取りに行く競技。彼女はかなりストイックで、メダルを取るレベルの選手。
で、彼女から興味深い話を聞きました。
勝ちに行くマインドでい続けると、女性ホルモンが少なくなるらしいのです。
試合前は生理が止まるそうです。
そして一説には、男性社会で勝ちマインドで働く女性が増え、それが不妊とも関係してるのでは?と言われているそうです。
本当のところはわかりませんが、わたしにも思い当たる節があって。
起業初期、男性の起業家のマネをしていたときには、生理が止まったことがあります。ホルモンバランスが乱れるのです。
そして、妊娠してから明らかに以前のような仕事のやり方へのモチベーションが下がっているのです。
不思議に思って深掘りしてみると、わたしの中で、母性を持つこととビジネスで稼ぐことが、逆行することに気づきました。
きっと心理的ブロックがどこにあるはずで、それを長らく探っていたのですが、友人と話したことでハッとしたことがあります。
わたしの中で、女性性は“慈愛”を象徴します。
子育ては慈愛の仕事で、妊娠すると慈愛モードに突入する気がするのです。
ですが、わたしの中で仕事やビジネスというのは、長らく慈愛とはかけ離れたものでした。
コスト面を重視する会社の中で、お客様のことを考えすぎて「慈善事業じゃないんだ」と、いなされたこともあります。(そういう割り切りももちろん大事なのですけれど)
つまり、
「慈愛(女性性)とビジネスは両立しない」
ここがわたしのメンタルブロックでした。
自分がビジネスを通して何を世界に表現したいのか、について、だんだんと一つのテーマが浮かんできました。
わたしは「慈愛を最大限に活かしながら、人の役に立ち、経済的に自立する」ということがしたかったのです。
競争するのでも、
勝ちにいくのでも、
ドーパミンを得るためでもなく、
お金のために他者を踏み躙ることはしない。
これを甘い考えだとは、思わない。
自分にも、家族にも、他者にも、慈愛を向けられるビジネスのカタチ。
そのための手段として、自分の中で一番しっくりきたのがヨガインストラクターだったのだろうと思います。
ヨガスタジオを閉じ、妊娠したことで、自分の目指す在り方や、今後の方向性について、考えて考えて……
少しだけ糸口をつかんだような気がしています。
ジェンダーレスと言われるなかで「女性性を活かす」なんて言うと、時代に逆行してると思われるかもしれないけれど、どんな性別でも関係なく活躍できる社会が理想ですよね。
わたしがわたしのままで生きられる、そんな在り方、働き方。
それを、わたし自身が追求していくことが、ほんとうに微々たるものだけど、周りの人にも影響を与えられるかなと思うのです。
マインド面でも、仕組みとしても、妊娠し、子育てをしながら、自分を活かして働ける女性がもっともっと増えればいいなと思っています。
書き始めで難しいトピックを扱ってしまって書くのが大変でしたが、自分なりに出したいものを出せた気がします。
今年もどうぞよろしくお願いします!!
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