Episode1【寺尾少年】|大人のADHD
ADHDは発達障害の1つで、じっとしていられない(多動性)、思い立ったら行動してしまう(衝動性)、注意を向けられないが、興味があることには熱中してしまう(不注意)などの特徴があります。
見方を変えると、他の人も想像できないような面白い行動をとっていることがあるので、1つ紹介します。
私には興味を持ったことにはとことん熱中してしまう癖があります。
ある日、私が結婚式の引き出物で注文した高級黒毛和牛が届きました。その時に霜降りの高級黒毛和牛には目もくれず、私が興味を持ったのはシンクの中にあるドライアイスでした。黒毛和牛をサランラップに包んで冷凍庫に閉まった後は、ずっとドライアイスを眺めていました。蛇口をひねって水をかけてみたり、お湯をかけてみたりして煙がたくさん出るのを喜んで見ていました。
「ドライアイスってなんでこんなに溶けにくいんだろう?」「二酸化炭素を凍らせた物って聞いたことあるけど、どうやって凍らせるんだろう?」「煙がMステのステージみたい!」などと色んな疑問や想像がぐるぐる浮かんで、楽しくて仕方がありませんでした。その時に私の恋人は何度も呼びかけたそうですが、全く応答がなく私は無視してずっとドライアイスとにらめっこをしていたそうです。その後、ドライアイスがなくなってからもドライアイスについて調べる始末。
恋人曰く、そこにいたのは今も変わらず子どもの時のままの寺尾少年だったみたいです。
私のおもしろエピソード①【寺尾少年】|ADHD
寺尾誠弘
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