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専業ラノベ作家の恋人と会社員コピーライターの二人暮らし

埼玉生まれ、40歳。
視力はめちゃ悪くて、眼鏡なしでは生きていけない。
好きな食べ物はグラタンとハンバーグとカレー。
職業、専業ライトノベル作家。

最近はバンクシー展に行った


そんな恋人と付き合い始めて3年、一緒に暮らし始めて約2年半が経とうとしている。

出会いは小説イベントで、ヘビースモーカーなのにライターを忘れた私が話しかけたこと。
ちなみに、「アイコスなんで……」と言われた。
しかし、車からライターを取ってきてくれた。神。

生活リズムもタイプも全然違う二人なのに、なぜか一緒に暮らしている。
恋人は在宅なので、基本引きこもりだ。
多分私がいなかったら、会話をする相手がスーパーのレジの人とかカフェの店員さんとか、そういうレベル。
担当さんと打ち合わせする前に、顔のストレッチと滑舌のトレーニングを念入りにしているのを私は知っている。
私は基本的に毎日出社だし、人と話すのが割と好きだ。
べらべら喋っているから、家でも会話は3:7で私が多い。
再現するなれば、基本は「ね〜今日会社でね〜」「ふむふむ」という感じで、喋りすぎて会社の先輩と恋人がたまたま鉢合わせたときに「あ、例の北海道出身の先輩ですね!?」「あ、札幌にいた恋人さんですね!?」といった会話が成立してしまって恥ずかしい場面に遭遇する。
あと、私の友達は恋人の友達にもなると思っている節があるので、恋人を友達によく引き合わせて、恋人がアワアワしているのをよくみる(ごめんね)。

大好きなびっくりドンキーで一生懸命食べる恋人


生活リズムもバラバラだ。
発刊にむけて、〆切前は徹夜しているし、私は会社員なので定刻に起きて家を出ている。
そもそも毎日残業したり飲みに行ったりで帰りが遅い(主に後者が多い)。
男友達ともよく遊びに行って、べろべろになって帰れなくなるまで飲んでしまうこともある。
そして、帰れなくなった私をいやな顔せず迎えにきてくれる(そろそろ卒業したいとは思っています、ごめんなさい)。
対して恋人は友達と遊びに行くのが年一であるかないかだし、そもそもお酒が飲めない。居酒屋ごはんは好きらしい。
寝室以外、一切顔を合わせないときもある。しかも寝てる。
あと恋人はいびきがうるさい。寝顔はイノシシによく似ている。

寝ているのに半目なのでこわい



家事分担はできる方が、という建前のもと、ほぼ恋人がやってくれる。
たまにやると「天才すぎるね!!!!!!!!」と手放しに褒められる。子どもの成長を見守るパパかな?

と、全然違う二人の共通点は「書く」を仕事にしてることだ。
書く内容は全然違うけど、そこが強い結びつきになっていると思う。

仕事をしているときはだいたいパーカー


寝る前に、よく「何か話をして」と恋人にねだる。
そうすると、適当な昔話とか次の新作に向けたネタの構想をごろごろしながら話してくれる。
口数の少ない恋人が一番喋るときは、やっぱり書くことに関することだ。

最近の話は「異世界に何を登場させたら楽しいか」。
個人的には現代アートや広告を広めてほしい。
異世界にない概念で戦うと面白いと思うので(個人的な好きなものでもあるが)。

ひょんなことから、食べ物系だとしたら?という話になり、トンカツが食べたかったのもあって「異世界揚げ物屋さんのお話をして」と駄々を捏ね続けたことがある。
恋人は「揚げ物でずっと書くのは難しくない?」とずっと言い続けていたが、とにかくお腹が空いていたので「揚げ物屋さんのお話して、それ以外は揚げ物屋さんのお話がいい」と毎晩毎晩じたばたしていた(話を聞かないと寝れない人)。
結果、根負けして恋人は異世界揚げ物屋さんを小説として書き始めた。
完全なる恋人特権である。あとは売れて欲しい。

年齢も違うし、職業も特殊。
考えてることはよくわからないし、性格も全然違う。

ラノベ作家とコピーライター。
畑も違えば何もかも違う二人暮らし。
でも居心地のいいのは確かで、不思議な二人暮らしはまだまだ続いていくのである。

目の死に方が似てきた二人である

【恋人所見】
二人の出会いはこちらからどうぞ(?)
よくわかんないけど、とりあえずnote創作大賞にエントリーしてるので、そちらも是非読んでください!

森田玲花
詩人(仮)。大学時代に現代詩創作を専攻。
現在はデザイン制作会社でコピーライター。
代表作に小説「あなたは砂場でマルボロを」。
坂東太郎
ラノベ・なろう作家。
処女作であり代表作である「10年ごしの引きニートを辞めて外出してみたら自宅ごと異世界に転移していた」で商業デビュー。
近著に書き下ろしラブコメ「居候先の三姉妹がエッチなトレーニングを求めてくる」。

いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。