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「アメリカ大学進学を諦めなくていい理由7つ!実績日本1の海外進学カウンセラーにを聞いてみた!!」を個人的に調査してみた

インターナショナルスクールに通う2人の子どもと一緒にマレーシアに住んでいる、ゆりこです。

子どもたちのマレーシアでのインター校生活 も2年半になりました。
このままイギリス系インターナショナルスクールで教育を受け続けるとしたら、

16歳でのIGCSE(中等教育修了認定のための試験。高卒認定のために必須
18歳でのAレベル(大学入試のための公式の共通試験。
高等教育の選択肢を増やしたい人向けのアカデミックな試験。大学進学希望者の多くが受ける

での高得点を目指し、そのスコアを引っ提げてのアメリカやイギリスの名門大学への進学…

そして、大学を卒業したら、GAFAMやBIG4に就職、もしくは起業…

…というのが、憧れの王道コース。
マレーシアの教育熱心なローカルママたちにとっても同様で、ここでは多くの(マレー系以外の、比較的裕福な)ローカルは、海外の大学を目指します。
(欧米だけでなく、地理的に近いオーストラリア、シンガポ―ル、中国&中国語圏の周辺国なども人気です。特に華人ファミリーは家族が離れて暮らすことを好まない傾向があるので、できればシンガポールくらいがいいな、と思っているみたい)

ともあれ、しかし、そんな「王道コース」は明晰な頭脳と高い意識を兼ね備えたトップの人たちのコース、というのも重々承知。アメリカを始め、憧れの有名大学を擁する先進国では学費も入学の難易度も非常に高く、入学後の勉強ももちろん超ハードです。

少し調べただけでも、その厳しさはわかります。

スタンフォード大学やハーバード大学などだと、学費だけでも年間600万円以上。

スタンフォード大学(私立)55,473ドル
ハーバード大学(私立)51,904ドル
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(州立)43,012ドル

2021年度の年間授業料

物価の高い北米の都市部での生活費も含めると、卒業までに4000万円近くもかかってしまう計算に。

特に、気候が比較的馴染みやすく、日本からのアクセスも良い北米地域の西海岸側は、他のアジア人にとっても同条件なので、優秀で意欲的な中国人やインド人学生が大挙して押し寄せ、アジア人の激戦区。(人口としてそもそも彼らの方が断然多いですしね)

アメリカにいる留学生のトップ3は、中・印・韓。
Open Doors 2019のリサーチによると、アメリカの中国人留学生は日本人留学生の20倍以上もの数がいるらしいです。

1. 中国 369,548人
2. インド 202,014人
3. 韓国 52,250人
・・・
8. 日本 18,105人

For the tenth consecutive year, China remained the largest source of international students in the United States in 2018/19 with 369,548 students in undergraduate, graduate, non-degree, and optional practical training (OPT) programs, a 1.7 percent increase from 2017/18. India (202,014, +2.9 percent), South Korea (52,250, -4.2 percent), Saudi Arabia (37,080, -16.5 percent), and Canada (26,122, +0.8 percent) round out the top five. Emerging market countries showed some of the strongest growth year over year, especially Bangladesh (+10.0 percent), Brazil (+9.8 percent), Nigeria (+5.8 percent), and Pakistan (+5.6 percent).

Open Doors 2019
https://www.iie.org/Why-IIE/Announcements/2019/11/Number-of-International-Students-in-the-United-States-Hits-All-Time-High

アメリカに子どもを留学させているあるママ友が、
「東アジア人(日本人と見た目が似ている)は、ほっとんど中国人だよ。10人に1人くらい韓国人、で、ずーーーっと下がって日本人」と言っていましたが、その肌感覚がなかなか合っていることがわかります。

また、米国留学経験のあるママ友と話していても、こんな声がきかれました。

「名門校で奨学金をもらって、なんて席は、今や軒並み中国人学生で埋め尽くされている。そこに日本人が食い込むのは至難の業。
自分たちが留学していた頃と事情が違う」

(ご自身がアメリカの大学出身であるママ友1の話)

「中国人が米国留学するには国内の熾烈な競争を勝ち抜き推薦される必要があるらしく、校内の中国人学生はとんでもなく優秀で意欲も高い、と娘が言っている」

(娘さんが現在アメリカの大学に留学中のママ友2の話)


やっぱり、アメリカの大学は難しいよね…と、経験談を聞くにつけ思い知らされるのは、私だけではないはず…

しかし。

そんな常識に待ったをかける、こんなYouTubeを発見したのです。

https://www.youtube.com/watch?v=-9CMydvb5SE

アメリカ大学進学を諦めなくていい理由7つ!実績日本1の海外進学カウンセラーにを聞いてみた!!

というタイトルのこの動画。

教育起業家の白川寧々さんと海外進学カウンセラーの鈴木菜実子さんによる対談動画で、1時間以上ある力作なのですが(でも3回くらい観ちゃった)、
アメリカ一流大学への進学についての7つの「諦めそうになるポイント」と「諦めなくていい理由」が語られています。

動画の内容をざっくりとご紹介すると以下のようになります。(※大いに意訳しておりますこと、悪しからずご了承ください。ご興味ある方はぜひ動画本編をご覧ください)

1.お金がないとダメ?
→動画内でのお答え:出願時から説明すれば奨学金を得られることが多い/「スーパースター学生」でなくても大丈夫

2.高校のGPA(成績の平均点)が低いとダメ?
→動画内でのお答え:伸び率がよければOK/悪い理由を説明して出願動機に結びつければOK/何かがズバ抜けていればOK等

3.英語力ないとダメ?
→動画内でのお答え:上がり率をアピールすればOK/推薦状や課外活動アピールで解決/条件付き合格等

4.課外活動が全国レベルなどすごくないとダメ?
→動画内でのお答え:身近な問題解決活動で大丈夫

5.AP(通常よりハイレベルなクラス)やSAT(アメリカの高校卒業認定共通試験)のハイスコアがないとダメ?
→動画内でのお答え:APは無理せず普通クラスでいい成績を。SATは必須じゃない学校も増え、オプション扱い

6.日本でも知られている有名大学でないと行く価値がない?
→動画内でのお答え:そういうブランド志向はよくない。学びたい学問でちゃんと選ぶべき

7.日本で有名進学高に通ってないと無理?
→動画内でのお答え:そんなことない。通信高校でも大丈夫。N高が最強

え?簡単なの?誰でも行けちゃう?

と、ざっとお答えを見るとそんな印象を受けなくもないですが、そんなわけはもちろんなくて。

動画全体の主旨としては、「お金がなくても成績が悪くても行けますよ」というものではなく、「何か欠けているものがあったとしても、学ぶ意思と目的意識、本当のモチベーションがあれば、足りないものは持っているものの組み合わせと工夫と戦略でカバーし得る。最初から諦めずにその方法を考える価値がある」というものです。入学後のハードな勉強に耐えるだけの本物の意欲と高い志が大前提、ということに変わりはありません。

しかしながら。
このお二方はご本人が超優秀な方々で、ともにアメリカの名門大学をスカラシップを得て就学、ご卒業。ご職歴もそれは華々しい方々。
(白川寧々さんはデューク大→米国大手コンサルファーム→MITでMBA取得→シリアル起業家)
(鈴木菜実子さんは18歳でカナダ留学→アフリカ→国連本部インターン→コロンビア大を優等で卒業→教育起業家)

「諦めなくていい」、と言われても、
『ただし天才に限る』の但し書きがつくハイスタンダードな話だったり、
『パンがなければお菓子を食べればいいじゃない』的な話なのでは?
という気持ちがわいてこないでもありません。

そこで、実際に北米・シリコンバレーにお住まいで息子さんが今年名門大学に合格を勝ち取った、という方に、
YouTubeでこういうことをおっしゃる方がおられますが、実際のところどうなのですか?
とインタビューを行い、個人的に検証してみました。

留学業界のプロ(それを職業としている人)の意見は、多くの例を総合した意見であることが多いですが、同時に損得勘定やバイアスが組み込まれていることもあります。(これホントです)

何事でも、その情報は、誰はどんな立場で言っているものなのか、本当のところはどうなのか、と考えるのって必要です。
鵜呑みにせず、「誰得?(誰が得するの?)」ってことを立ち止まって考えてみるのって大事です。

何らかの大きな決断をするのなら、さまざまな立場の意見や一時情報やデータにバランスよく触れて自分の判断力を磨き、自分で決断していくしかないので、一般の経験者のお話は、書籍や公式機関やその道のプロが出している体系的な情報を補完する情報として、とても参考になります。「公式な立場だと言えない話」がいろいろとあったりすることも。

そこで、直接聞かないとわからない「経験された方の生の話」を共有しながら、「あの動画の言っていることはほんとなの?」を考えてみたいと思います。

海外留学、できるの?
したらどうなるの?
普通の子でもいけるの? それとも「ただし天才に限る」なの?

飛び出す勇気がほしい方に、一足お先に半歩踏み出した私の見聞きしたこと・経験が参考になれば、と思います。

次回に続きます。

※ちなみに、TOP画像はk_poneさんによるハーヴァード大学です。
(ありがとうございます)


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