リモートワークDay9とDay10の間

「冷静と情熱の間」よりも素敵な響きの「AとBの間」というフレーズを聞いたことがない。

3月21日（土）。金曜日までの平日5日間の長かったこと。今、私は仕事のプレジェクトが一番忙しい時期で、オフィスに通勤していたころなんかよりよっぽど働きまくっている。ほかのチームの同僚はというと、昼頃に「ちょっと、あんなメール今頃送ってくるなんて異常だな」とメッセージしてきて、（職場かられいのウィルスに関するアナウンスメントメールがその日の朝届いていた）午後1時過ぎに初めて仕事のメール開きましたっていうのが、バレバレだったり（あんた今メール初めて開いたやろ？と突っ込むと「てへへ」と悪びれることもないアメリカ人）、とにかく、私のチーム（といっても上司と派遣でこのプロジェクトのために一時的にアシスタント業務をしている方の3人だが）とマネジメント以外（期末だったり急に全スタッフが在宅になりバタついている）は、みんな優雅に”work from home”しているようで、悔しいような羨ましいような。でもこれがリモートワークになっていない時だったら、オフィスで遅くまで上司と仕事しなければいけなかったかもしれないわけで、今リモートで働けることをむしろ感謝すべきなのかもしれない。

私は根がまじめなので、自分の担当しているプロジェクトのことを「くっそどうでもいい」と思っていても、あまり手を抜けない方だ。なので、この1週間は普段は絶対しない残業をしまくり、パソコンを閉じてからも頭のことで仕事のことをあーでもない、こーでもないと考えていた。リモートになる前も、アパートに越して通勤が短くなってから時間に余裕ができたはずなのに、「時間があったらやろう」と思っていたことなんてひとつもやってないし（存在すら忘れてたかも）スマホを見る時間だけが増えた気がする。

時間の使い方、なんとかしたい！と思った。終わった仕事を思い煩うでもなく、スマホにmindlessに飲み込まれるでもなく、もっと時間を有効に使いたい。

私が今このどこにも出かけることもできない、自宅でたっぷり時間のあるときにしたいこと。

・読みかけの本を読む（積読もたくさんある）

・自分メンテをする（マッサージやストレッチなど）

・気になっていた小さな不快感を取り除く（部屋のあそこが汚いのが気になっているけど後回しにしている、など）

・noteを書く・続ける

・友人や家族にメールではなく手紙を書く

・スマホ時間を減らす（！！！切実。）

・不要なものを捨てる

・気に入っているローカルのレストランからテイクアウトする

一番最後のは、なぜ？という感じがするかもしれないのだが、これは今一番必要なことなのであーる。今、れいのウィルスのせいで、カリフォルニアではレストランはテイクアウト、デリバリーのみ営業できて、バーは閉鎖になった。サービス業、特にスモールビジネスは存続の危機に晒されている。私と夫が気に入っているローカルの小さなカフェレストランも例外ではなく、あと数週間今の状態が続けば、ビジネスを閉めざるを得ないというのだ。このカフェレストランは、夫婦で経営していて、奥さんは日系ハワイアン。日本語は話せないらしいのだが、日系ということで、勝手に親近感がわいてしまう。夫の兄の一人がオーナーと友人なので私達もたまに通うになったのだが、スイーツや食事が欧風なので日本人の口にとても合うのだ（アメリカのケーキはざらざらとした舌ざわりのバタークリーム、無駄に分厚いスポンジが主流であまり美味しくない。食事もアメリカンダイナーっぽいものではなく、このお店には日本のおしゃれカフェとかで出てきそうなワンプレートランチがある。アメリカンダイナーはそれはそれで美味しいのだけど）。道理で、職場の日本人同僚曰く、平日はこのお店、日本人主婦のたまり場になっているのだという。

義兄から私たちのお気に入りカフェレストランがビジネスを閉めなきゃいけないかもしれない、なんて聞いて、今日、飛んで行って、ランチをテイクアウトで頼み、スイーツをたくさん買って帰った。そして、インスタグラムのワンコ用アカウントでも宣伝した。少しでも多くのお客さんがテイクアウトして、お店がこの大変な時期を乗り切ってくれたらうれしい。

私はチャリティでやっているわけでは全くなくて、この店が潰れたら、本当に困るからなのだ。ヘッダーの写真は、今日買ったスイーツです。