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✓水たまりで息をする

▽あらすじ
夫が風呂に入らなくなった
結婚して10年
この先も穏やかな生活が続くと思っていた…


▽感想
夫の様子がおかしいことに
奥さんが賢明に寄り添っているなと思った。
私もうつ病のときは
誰にも話しかけてほしくないし
何も聞いてほしくなかった。

でも、それが長く続くと
寄り添うは方は疲れるよね。
私もはじめは奥さんの寄り添い方は
正解だと“思ってた“

でも、だんだん夫のことが分からなくなる
お風呂の入り方などを
色々と工夫するけど夫は
入ろうとしない
なんとなくイラついてしまう
どうしたいの?どうなりたいの?
読んでいる私はそんな気持ち

でもこの奥さんは
そっと見守っているイメージだった
どうしたいのかなあ
ちょっと悪い言い方をすれば
他人目線だったのかなあ

体の汚れとか垢の表現が
妙にリアルで
口元が歪む感じ

自分の夫がこうなったら
どするだろう…
きっと私は世間の目を気にして
最終的には強くお風呂に入るか
精神科を一緒に受診するかなあ

だって、いろいろと
失ってからでは遅いもん
存在も夫の感情も全て

まさかのエンドに
えぇ・・・という声が
漏れてしまった

水たまりで息をする/高瀬隼子/集英社

↳試し読みもありますので、ぜひ

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