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✓まほり

▽あらすじ
大学院で社会学研究を目指して
研究を続けている大学4年の勝山裕。
卒研グループの飲み会に誘われて彼は、
その際に出た都市伝説に興味をひかれた。
上州の村では、二重丸が書かれた紙が
いたるところで貼られているという。
この二重丸は何を意味するのか?


▽印象に残ったフレーズ

「お話に差別をまぜましたっていうんじゃないんよ。
実態はその逆で、差別のにお話をちょっと混ぜただけなんさ。」

まほり


▽感想
宗教的なホラーな話。
こういう類が一番怖い。
なんでって一番現実味があるから。
閉鎖的な集落で大事にされている昔話・・・
なんていうのは案外、地方とかならありえるし、
この小説の中に出てくる
集落の様子がおばあちゃん家の方に似ててびっくりした
いがいと生贄や儀式なんて
探せばあったりして、なんて考えてしまった

歴史を紐解いていったり、
歴史の文献や話が多くて
ちょっと読むが辛かったけど、
きちんと読んでおくべき話だった
その中でも、歴史の中で物事の因果が反転している事実や
その反転している事実のおかげで、
資料に書かれていない部分が見えてきたり、
歴史の専門家って化学みたいなこともするんだなあ
と思って読んでた

最後の最後で『まほり』の意味が分かった時
鳥肌がとにかくとまらなかった

物語の真相に近づくたびに
鳥肌と現実味のある怖さが襲う
そんな一冊でした。
ぜひ読んでみてください。

まほり/高田大介/角川文庫

↳上下どちらも試し読みありました!

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