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✓やわらかい砂のうえ/寺地はるな

▽あらすじ
砂丘の町で育った万智子は大阪の税理士事務所で働く24歳。
顧客のウエディングドレスサロンのオーナー了さんに頼まれ、
週末だけお手伝いのアルバイトをすることに。
了さんに連れていかれた「あつまり」で
万智子は美しくてかっこいい年上の女ともだちと出会う。
そんなる日、サロンに早田さんという男性が現れ、
人生はじめての「恋」のときめきを感じる万智子だったが…。


▽印象に残った文章

知らないことを恥じるのではなく、楽しめばいいのか。

ひとりの人間には「友人にしかみせない顔」も
「職場でしか見せない顔」もある

わたしが美しく変身させてあげるわけではないの。
彼女たちが『自分は美しい』と気づくためのお手伝いをしているだけ。

ためらいなく繋いだ手を離せるように、隣を歩いている人を信じる。


▽感想
万智子のまじめな性格が私に似ている部分もあって、
わかるな~って思うシーンもあったし、
でも何に足してもマイナス思考なのは、
もう少しポジティブに生きようよ!?って思ったな。

早田さんの性格もなかなかひと癖あったな。
やっぱり顔がいい男は何かあるんだよ。

なんだか、ハッピーがずっと続く作品ではなくて、
汚い部分があっても、人は誰かと友達だし、
家族だし、恋人なんだよなあと思わされた。


✓やわらかい砂のうえ/寺地はるな/祥伝社


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