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✓パンとスープとネコ日和/群ようこ

▽あらすじ
唯一身内である母を突然亡くしたアキコは、
永年勤めていた出版社を辞め、
母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。
しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。
メニューは日替わりの〈サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ〉のみ。
安心できる食材で手間ひまをかける。それがアキコのこだわりだ。
そんな彼女の元に、ネコのたろがやってきた――。


▽感想
永年勤めた出版社からは自分の存在を
否定されるような待遇を受ける。
もしこんな扱いを受けずアキコが出版社を
辞めなければお店を開くことは無かったのかな。

スタッフも恵まれたいい人だったし、
順風満帆じゃないかと思っていたけど、
お母さんの頃の食堂に通ってくれていた
お客さんがいろいろとケチをつけてくる。

でもそれにもめげずにというか
アキコさんはそんなものには目もくれずというか
自分のやりたいカフェをマイペースにやっていく。

ショックから立ち直って再スタートした
アキコには労いの言葉をかけてあげてほしいなと思った。

スタッフのしまちゃんの励ましも
とても心がこもっていて
時にはアキコさんの心の声を代弁してくれるような子で
アキコさんは良いスタッフを見つけたなと思った。

何気ない日常が流れ、
良いことも悪いことも起きる。
アキコはそれに身を任せ日々を過ごす。

良い本だったな。
こういう人の日常を覗けるような
一緒に過ごしているような
そんな本が好きだなあ。


✓パンとスープとネコ日和/群ようこ/ハルキ文庫

↳サンプルもありますので、ぜひ

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