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✓幸福な食卓/瀬尾まいこ
▽あらすじ
佐和子の家族はちょっとヘン。
父を辞めると宣言した父、
家出中なのに料理を届ける母、
元天才児の兄。
そして佐和子には、
心の中で次第に大きくなるボーイフレンドの大輔君がいて…
▽印象に残った文章
「次の日が楽しみになるなんて、
大人になるとそうそうないからな」
「家族は作るのは大変だけど、
その分、めったになくならないからさ。
あんたが努力しなくたって、
そう簡単に切れたりしないじゃん。
だから、安心して甘えたらいいと思う。
だけど、大事だってことは知っておかないとやばいって思う。」
▽感想
父の自殺未遂によって、どこか形が歪んでしまった佐和子一家。
わりと明るい話なのかと思えば
出だしというか、プロローグからちょっと黒い雲が立ち込めてた。
後半の展開に思わずえっと声が出てしまう。
傷つき、悲しみ、暴言を吐いてしまう佐和子に対して
兄が言った
「かわいそうに、そんなこと言うほど
佐和子は傷ついているんだね」
この言葉に、いかに兄が佐和子を
ずっと見守ってきたのか分かる気がした。
どこかばらばらに見える家族だけど、
誰かがピンチの時には必ずそばにいて味方で居てくれる。
家族がいて、日常が平凡で普通であることが
いかに贅沢なのかと思える話だったな。
✓幸福な食卓/瀬尾まいこ/講談社文庫
↳サンプルもありますので、ぜひ
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