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✓有頂天家族/森見登美彦

▽あらすじ
「面白きことは良きことなり!」
が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。
宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、
一族の誇りをかけて、兄弟たちと懸け廻る。
が、家族はみんなへなちょこで、
ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は
落ちぶれて人間の美女にうつつぬかす。
世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作毛玉ファンタジー。

▽感想
平成狸合戦ぽんぽこみたいだなあと思いながら読んでいた。
四人兄弟が始めはバラバラの方を向いているのに、
父の死の真相をきっかけに、
みんなの心が変わり、向く方が一緒になる。
みんなで協力して夷川家に立ち向かう姿はかっこよかった。

父の死の真相は悲しかったけど、
この死がなければ鴨川家の兄弟たちは変わらなかったんじゃないかと思う。
こんな狸たちもいるのかもしれないと
そこらへんを歩き回っている狸たちが愛おしく思えた。

ただただ、狸たちの奮闘が書かれている小説。

平成狸合戦ぽんぽこのせいで、
頭の中で勝手にアニメができあがっている。

もしかしたら私たちの周りにいる誰かが
狸が化けているのかもしれない・・・笑



✓有頂天家族/森見登美彦/幻冬舎文庫


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