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✓本と鍵の季節

▽あらすじ
堀川次郎は高校二年生の図書委員。
利用者はほとんどいない放課後の図書室で、
同じく図書委員の松倉詩門と
当番を務めている。
背が高くて顔もいい松倉は
目立つ存在で、快活でよく笑う一方で
ほどよく皮肉屋ないいやつだ。
そんなある日、図書委員を引退した
先輩女子が訪ねてきた。
亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、
その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが…
図書室に持ち込まれる謎に
男子高校生ふたりが挑む全六篇。

▽感想
すこし大人びた男子高校生ふたりの
やりとりがおもしろい。
堀川君も松倉君も言うことの
単語のチョイスがいちいち大人だった。

1つ目のお話ででてきた先輩女子の
その後がきになるなあ・・・
結構大胆な話の作り方だなと思った。
後輩のお兄さんのアリバイ探し、
先輩の友達の自殺した理由、
松倉君のお父さんのお宝の話
どこか現実味があって、
話の終わりに明かされる真実も
男子高校生ふたりの
真相解明の様子も読んでいておもしろい。

ミステリとまではいかない
だけど、ほのぼのしたかんじでもない
その間のお話というかんじ

本と鍵の季節/米澤穂信/集英社

↳文庫本

↳単行本

試し読みもありますので、ぜひ

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