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常に成長したい人は、こんな人に要注意!

人間の行動をとことん制限している憎むべき悪魔。その名も「先入観」。思い込みとも呼ばれるこの悪魔は、人々の思考を偏らせ、学ぶ意欲と自由な行動力を削ぎ落とす。

「これに挑戦してみたい!」
僕はこういうことをよく言う人が大好きだ。
自分の夢に対して真っ直ぐ努力しようとするからだ。一緒にいて楽しいし、活力に満ちた人から学べることは計り知れない。
しかし、そういった人に対して、こんな言葉を発する人がいる。
「いやいやぁ、ムリでしょー!」
「君が思っているほどそんなに甘くない」
「君がやったって無理だよ。やめなって」
これが、先程の思い込みの悪魔にとらわれた思考停止の人間だ。悪魔は善人を殺すのだ。

さて、可哀想なとらわれの身である人々をここでは回復の希望を信じて、患者と呼ぶことにする。

患者の特徴は以下の通りだ。

①自分がもともと持っている考えを裏付けるような情報ばかり探そうとする。
②つまり、新しいことを学ばない。既知情報やこれまでの常識を覆す情報は怖いものである。
③これだけ知っていればもう満足という、少量のリソースで「知った気」になる。
④よって、馬鹿の一つ覚えを体現し、同じことを繰り返して自己正当化を図ろうとする。
⑤自分がどこまでの知識をもっているかという客観的な知的謙遜を把握していない。
⑥新しいことが嫌いで、挑戦もしたくないので、今までのままでいたい。なるべく変化を生じさせたくない。

成長とはまったく正反対の硬直マインドセットだ。常に成長したい人にとっては、悪魔以上に猛毒という表現の方が正しいかもしれない。だが特に厄介なのは、相当強いマインドをもっていなければ、患者からこの猛毒が感染することもあるということだ。特に親子間は注意したほうが良い。

そんなバイアスだらけの患者にとって、病から抜け出すための治療法とは、ズバリ思い込みを打破し、なんでも「ゼロベース思考」を体得することである。そのコツを述べよう。

①知らないことは知らないと言う。
知っているふりをするのはもうやめよう。むしろまだ自分は知らないということに危機感を持って、常に知識を得るようにしよう。知識の不及ラインなど存在しない。ここまで知っておけば大丈夫だということは決してない。常に新しい情報をインプットすること。知った気になるな。見栄を張るな。くだらない見栄は、成長の最大の敵だ。そして、他人に対しても正直に「分かりません」と言った方が、その後信頼されるものだ。

②解決したいことは何か?を明確にする。
問題の核心を鋭く把握しよう。すべての出発点はここからだ。問題の根本原因を突き止め、それを取り除くのが目標となる。根本原因は分かりにくいか、受け入れ難いことが多い。根本原因を見てみぬふりをして、小手先の対策に何十億ドルもかけた挙げ句、何も解決せずに終わる・・・というのが世の常なのだ。

③問題を解決する方法とは?は誤り。
方法ばかり考えないこと。
「正しい」方法と「間違った」方法があると思い込んでいるのだ。大抵、ここで言い争いが生じる。解決できるものもできなくなる。
「まずはやってみる!」この姿勢がすべてだ。
実験精神があれば、世界は新しいアイデアを試したり、新しい質問を立てたり通説に異論を唱えたりできる「遊び場」に早変わりする。

④正しい方法論が既に存在しているわけではない。
フィードバックと改善の繰り返しで、自分のスタイルが決まる。これは、ある行動の結果を参考にして、次の行動を修正するプロセスである。そしてこのプロセスは、ありとあらゆる「方法論」の第一法則に座する基本的定石だ。

⑤先入観を捨てて子どもになれ!
先入観があると、
「そんなのあるわけない」「イヤだ」
「アヤシイにおいがする」
「誰もやったことがない」
「洗練されてなさそう」・・・
といった理由で、解決策の大部分を退く。
しかし、思い込みにとらわれていない子どもは、どんなに無茶なアイデアだろうと、臆せずに口にする。とりあえず船一杯分の思い付く限りのアイデアを生み出し、 そのうち良いアイデアか悪いアイデアかは、後から区別して、不純物を取り除けさえすればいいのであって(経済学で「自由処分」という)、ゼロベースから生じる多くのアイデアはいいことずくめだ。
とんでもなかったり、へんてこだったり…。
子ども時代の好奇心の無制限を目指そう。

⑥「どうせ無理だ」を決して口にしない!
最悪のスーパーネガティブワードだ。
これは人為的なバリアで、想像力や意欲、創造性に欠ける人たちが勝手にこしらえたバリアに過ぎない。非常に頭が悪く、最悪だ。

⑦直感や主義主張を排除し、データを見よ。
自分の主観やなにか主義にとらわれていてはいけない。データをもとに世の中のしくみを理解し、どんなインセンティブがうまくいくのかいかないのかを見極めよう。

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