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2021年読んだ本ランキングベスト10

2021年に読んで面白かった本のベスト10です。
2021年に出版された本、という意味ではありません。
この記事を読んで、興味を持って、なおかつ読んでいただけたら嬉しいです。

ほんとうは10冊に絞るのは大変だったのだけど。

早速いってみましょう。
1位、2位、3位です。

野﨑まど『know』

Twitterにも今年の激推しの1冊にあげましたけど、もし1冊選ぶならばこの本です。
2081年の日本の京都が舞台です。
この本に描かれているような未来がわたしが生きてる間に訪れるのは・・・無理か💦

チョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』

叙情的な文体で描かれる若者のリアルな今。
チョン・セランさんの本はすべて買って読みました。

江國香織、辻仁成『愛蔵版 冷静と情熱のあいだ』

この愛蔵版は江國香織さんのパート(Rosso)と辻仁成さんのパート(Blu)が交互に掲載されています。
江國香織さんの描く女性主人公の中で一番好きかも。
江國香織さん描く人物の皆世事を超越しているところが好きです。

4位〜10位は下記です(順不同なんです)。

ビアンカ・ピッツォルノ『ミシンの見る夢』

帯の「お針子は見た!」ってあるのホントやめてほしいんですけど。。。
そんな下品な本ではなくって、19世紀末の下層階級の女性が一人で生きていくのがどれだけ大変なのかということがわかります。
作者は児童文学畑の方とか。

連城三紀彦『暗色コメディ』

こんなにおもしろい本をわたしは6年積んでいたというw
ある精神病院の医師や患者をめぐる物語。

伴名練『なめらかな世界と、その敵』

一言で言うなら、エモいSF。
寡作な作家さんですがもっと読みたいです!(少女禁区も手に入れて読みました)

チョン・セラン『フィフティ・ピープル』

チョン・セランさん、2冊目です。
この本が出逢いでした。
50人以上の人物の群像劇です。
韓国の人の名前が全く覚えられなくてもエピソードで覚えていられるから無問題です。

図子慧『愛は、こぼれるqの音色』

この本も積読本だったのですけれど💦、今年は図子慧という作家さん(女性)に出逢えて本当によかった。
この方も寡作な作家さんです(アンドロギュヌスの皮膚も買って読みました)。

野坂昭如『マリリン・モンロー・ノー・リターン』

旧夜想や赤江瀑がお好きな方、我こそはエログロ怪奇幻想の輩の者と名乗りを上げる方は、この本最後に所収の『砂絵呪縛後日怪談(すなえしばりごにちのかいだん)』を読むべし、読むべし。その前の『乱離骨灰鬼胎草(らんりこつばいおにばらみ)』も凄い。あゝ、人間とはかくもあさましき哉。

石田千『きなりの雲』

心が弱っているときに繰り返して読む本です。
女性主人公が回復してく様に重ねるように自分も不思議と回復していく小説です。

いかがでしたでしょうか?

毎日寒いですね。
もうすぐお正月。
良いお年をお迎えください。

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