ケイト・ザンブレロの『ヒロインズ』を読み終わった。
ちょっと煽り文句がアレですが💦
この本を今、このタイミングで読めて正解だったと思う。
この本を購入したのは2018年なので、5年間本棚で熟成(積読)させていたことになる。
おそらく買ったばかりの頃読んでいても今ほど理解できなかっただろう。
なにせ、『ジェイン・エア』すらその当時は読んでいなかったのだから。
抜書やメモを取りながら読みすすめていたのだが、本書を全部を理解できたとは思っていない。
抜書の中から抜粋。
あゝ、彼女=彼女たち!
ヴィヴィアン・エリオット、ゼルダ・フィッツジェラルド、シルビア・プラス、ヴァージニア・ウルフ、ナジャ等々。
カミーユ・クローデルもそうか・・・。
日本にも高村智恵子、上林暁の妻繁子、島尾ミホら夫によって書物の中に閉じ込められた狂気の妻たちの系譜がある。
maleに内包されるfemale、夫=家父長。
怒れる著者のルサンチマン的恨みつらみが感じられなくもないが、良い本だった。
ペーパーバック風の質感と画の雰囲気もよく本の佇まいもいい。
巻末に参考文献のリストはあるが、出てくる作家と作品のリストを作りながら明日また読み返したいと思っている(ほんとは今から徹夜してこの作業をしたい)。