【読書】行動経済学まんが ヘンテコノミクス
23個の行動経済学の重要テーマを4ページの漫画(解説付き)で、イメージしやすく解説している。人々の経済行動を心理の視点から解明しようとする行動経済学によって、どのようなことを説明できるようになったのか。
超ざっくり
本の内容はこんな感じ。
・23個の重要テーマ
読むきっかけ、期待
Q1. なぜ、この本を読もうと思ったのか?
A1. 行動経済学が解き明かす事柄を知りたかった。
Q2. この本から何を得たいか?
A2.ミーハーレベルのざっくりとした行動経済学の知識。
Q3. 読んだ後、どういう状態になりたいのか/したいのか
A3. 自分の行動を良い方向へ選択できるようになりたい。
Point①報酬が動機を阻害する
「趣味で好きなことをしていたのに、お金をもらった途端好きじゃなくなった。」こんな話を聞いたことがある。
これは「アンダーマイニング効果」である。やりたくてやっていた行動(内発的動機)に報酬(外発的動機)を与えられることによって、やる気がなくなってしまう現象。
イチローはこれを知っていたために、国民栄誉賞の受賞を断っていた。「受賞したらやる気がなくなるかも知れない」と実際に新聞の記事にもなっている。
育児の時にもありそう。最初は掃除の手伝いを楽しんでいたが、お小遣い制になったことによってやりたくなくなる(?)。→調べる。
Point②ゴールに近づくほど「やる気」がでる
「ラスト1周!!」
部活や体育の授業で、ランニングをした際に必ずこの掛け声があった。
これは「目標勾配仮説」である。達成すべきゴール(目標)がすぐそこにあると提示されることによって、同じ価値だとしても、「やるき」が掻き立てられる。
モチベをあげる手法のひとつである。todoリストで、ひとつずつ消していき、残りが少なくなると達成感と共にやる気が溢れてくる。行動経済学で紐解けるモチベをあげる手法はこの他にもたくさんある。
大きな目標を細分化していく背景のひとつには、これがあった。
Point③「無料」が判断を狂わせる
「2000円以上で送料無料!」は絶対に使わなきゃ損!超えよう!
↓すると、次の瞬間
「2700円以上で〇〇無料!」
↓さらに買っちゃえ!
インターネット通販で目にしたことがある状況。これは「無料による選好の逆転」である。実際に、これに乗せられた経験がある。追加で購入したものは、「必要なもの」として認識してしまい、無料になるための選択肢を選んでしまう。
身近な行動経済学。学ばない理由はない!!
次の一歩
✔︎ 育児と行動経済学の関係を調べる。(神経経済学も)
✔︎ 「無料」に判断を狂わされないように気をつける。
学びの目的はなんだろうか。自分は、日々を過ごしやすくしたり、自分の性格を変えたり、子供を育てる時など、人生を豊にするために活用したい。
まとめ
その他にも、罰金は罪の意識を軽減させてしまうこと。複数の情報のうち後に提示された方を印象強く評価してしまうこと。様々な事柄を漫画を用いてイメージしやすく解説がなされていた。自分をコントロールしたい/自分を知りたいという人は、行動経済学や心理学を学ぶと面白いかも。
詳細情報
タイトル:行動経済学まんが ヘンテコノミクス
著者 :佐藤 雅彦、菅 俊一、高橋 秀明
出版社 :マガジンハウス
ページ数 : 160ページ
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