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80年代ホラー映画感想文「デモンズ2」「シャイニング」

配信で「デモンズ2」と「シャイニング」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。


デモンズ2

先月の終わりぐらいに「デモンズ」の1を観たのですが、面白かった。
(記事の最後にレビューを貼り付けてます。よかったら併せてどうぞ。)

で、その時2はサブスクになくて、「観たいなあ」と思っていたところ、入ってました。
なので、さっそし飛びついたところでございます。

イタリア・1986年の作品で監督はランベルト・バーヴァさん、製作は「サスペリア」のダリオ・アルジェントさん。このコンビは1と同じです。
簡単なすじとしては、1は映画館に閉じ込められてデモンズという名のゾンビに襲われる話だったのだけど、今回はセキュリティーのしっかりした高級タワーマンションに閉じ込められてゾンビに襲われる。

まあ2なので、どうしても二番煎じ感はありました。
ところどころ面白いシーンはあるのです。
男とゾンビがエレベーターのワイヤーを昇るところだったり、ビルの屋上からゾンビがさかさまでロープをつたって降りてくるところだったり。
あと、主役(?)の女ゾンビがカッコよく走ってくるところだったり。
子ども&犬のゾンビもよかった。

ただ、アイデアとしては面白いのだけど、全体としてはまあまあといったところ。1の方が自分は好みでした。
相変わらず特殊メイクはグロいです。メイクスタッフの仕事ぶりは称賛に値すると思います。

総合評価 ☆☆☆


シャイニング

1980年 アメリカ
監督 スタンリー・キューブリック
冬の間は豪雪で閉鎖されるホテルの管理人職を得た小説家志望のジャック・トランスは、妻のウェンディーと心霊能力のある息子ダニーとともにホテルへやってくる。そのホテルでは、かつて精神に異常をきたした管理人が家族を惨殺するという事件が起きており、当初は何も気にしていなかったジャックも、次第に邪悪な意思に飲みこまれていく。

映画.comより


有名な作品ですよね。
ジャンルとしてはホラーだけど、なんだろう、よくできた映画だと思いました。
無駄なシーンはひとつもないし、伏線もちゃんと回収されている。
そしてひねりがひとつもないのに、面白いし怖い。
そこがすごいですよね。

あらすじにもあるように、昔惨劇があったホテルで男が冬期管理人をすることになり、そういうの大丈夫ですかと言われて、大丈夫ですと答えて家族(妻と息子)を連れて管理人になるのだけど、やっぱり大丈夫じゃなかったって話。

ね、何のひねりもないでしょ?怪談の王道ですよね。
それでも面白いのだから、キューブリックさんの撮り方がいいんだろうなあ。
同じ怪談話でも一般の人が語るのと稲川淳二さんが語るのでは全く違うというように。

個人的には、幽霊(悪霊)たちの描き方が興味深かったです。
なんかスマートなんだよな。
バーテン(の幽霊)とかかっこよくて仕事できる感じ。
そして幽霊たちが決して自ら手を下さない。

精神的に変調をきたした小説家志望の男は妻に食料倉庫に閉じ込められるのだけど、なんと幽霊が外から鍵を開ける。(しかもちゃんとノックしてから開ける。スマート!)
そうやって物質的な力を加えられるなら、幽霊たちが斧なりナイフなりで襲えばいいんんじゃない?と軽いツッコミを入れたのだけど、まああえてそうしないところがいやらしい。

1本目の「デモンズ2」はゾンビのオンパレードだけど、この作品では怖そうな幽霊は結局1人で、あとはホテルの大広間で優雅にパーティーをしている。なかなか由緒あるホテルなので、きっといいお酒を飲んでいるのだと思う。みなさん(幽霊です)の格好も派手でお金持ちっぽい。

そんな感じで自分たちは楽しみながら、あくまでも小説家志望の男に妻と息子を襲わせようとする。
男の弱い部分を突き、精神的に追い込み、自分たちはただ成り行きを見ている。

幽霊と人間って、無意識的に人間の方が上等のような気がしてたけど、この作品では幽霊の方が優雅でスマートなんですよね。上位にいる。
(オープニングも空から走る車を追ってますしね。見下ろされてる感あり)
だから何となく圧迫感を受ける😨
それがいや~な怖さにつながっているんじゃないかなと思いました。

あ、最後に息子が着ていたロケットのセーターがかわいかった。
大人用があれば欲しいっす。

総合評価 ☆☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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