今こそみるべしパンク映画【お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました 】
1984年、遠藤ミチロウの1stソロアルバム「ベトナム伝説」に収録された名曲であるものの、大変衝撃的なタイトルと同名タイトル。
2011年、本作は還暦を迎えたミチロウが監督・主演したロードムービーでもあるドキュメンタリー映画。
ミチロウは、パンクバンドであったザ・スターリンを率いたことで知られるが、バンドは解散と復活を繰り返し、その音楽性を変化させてきた。
その後、ミチロウはひとり弾き語りにやるライブで全国をまわる活動に転向。
かつて過激な活動で知られていたが、映画のインタビューで、歌詞のテーマは家族と即答していて驚かされるが、普通の幸せな家庭にコンプレックスだった模様。
また、撮影中に偶然起きた東日本大震災がミチロウの故郷である福島の原発事故とも重なり、作品に深みを与えている。
それでも、本作の本質である家族がテーマであり、そこに込められた想いは、居心地悪いが絶対に変えられない親や家族や生まれた故郷と向き合い続けなければならないといった、呪いにも似た家族の暗黒面に対処するため、表現し続けてると思わさられるものがある。
飾らない素のままの人間性に微笑ましさを感じ実家でのやり取りにもアットホームを感じつつ、凄い表現の境地に到達したミチロウならではの作品。
お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました（2015年）
スターリンは日本のパンクバンド、ボーカルのミチロウを中心に1979年に結成された。パンク絶頂期の3枚のアルバムは、歌詞がかっこよすぎる、吐き気がするほど〜ロマンチックな代表曲が並ぶ。
1981年12月24日1stアルバム「trash」をリリース。主義者（イスト）、メシ喰わせろ、撲殺他収録。
2nd1982年7月1日2ndアルバム「STOP JAP」をリリース。 ロマンチスト,STOP JAP,玉ネギ畑,. 欲情, MONEY,爆裂(バースト)ヘッド、ワルシャワの幻想」他収録。
3rd1983年4月25日3rdアルバム「虫」をリリース。天プラ, 虫他収録。
石井聰亙がスターリンの 「ロマンチスト」「アレルギー」「STOP JAP」PVを手掛けている。
スターリンは危険なバンドとしてのブランディングが見事にハマり、一躍シーンのヒーローとなった。
ソ連の政治家の名前をわざわざバンド名につけ、インパクトがあって、ソリッドな演奏、初期パンクサウンドから途中当時発生したばかりのハードコアパンクのメチャクチャ早く激しいビートも取り入れ、攻撃的な8ビートとハードコア・サウンドを組み合わせた曲調。
インテリかつ凶暴かつ暴力的な言葉遣いインテリかつ凶暴かつ非常に詩的な歌詞、言葉遊びを織り交ぜた皮肉を込めた表現の歌詞が特徴となり、これらが混然一体となった表現は、非常に魅力的で多くの人々を惹きつけた。
また、ライブ会場過激なパフォーマンスが話題性を呼び、メディアも巧みに使いながらスキャンダラスな活動や発言ででは週刊誌に取り上げられるほど激なパフォーマンスで話題性を呼んだ。
現在で言うところでは、狂気の世界観を伴ったパンクのインフルエンサーであり、非常に大きな影響力を誇った。
noteではパンク映画を紹介。
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